妊婦さんは夏バテに注意!原因・対策方法は?夏場の熱中症予防法も!

【医師監修】猛暑が続く夏は妊婦さんは要注意です。夏バテにならないように生活を見直しましょう。改めて夏バテの症状、原因、効果的な対策、有効な料理のレシピ、さらに熱中症予防策などについてドクターの助言を交えて説明します。お腹の赤ちゃんのためにも参考にしてください。

( 3ページ目 )
Contents
目次
  1. 妊婦の夏バテの症状は?
  2. 妊婦が夏バテになりやすい原因は?
  3. 妊婦の夏バテに効果的な対策方法!
  4. 夏バテ対策にも栄養補給にも優れた料理のレシピ紹介
  5. 妊婦が夏に熱中症にならないための予防策
  6. 妊婦の夏バテには気をつけよう!
妊娠中でもお寿司を食べたい!悪影響のあるネタ・食べてもいいものを一覧で紹介!

夏バテ対策レシピ④フワフワひじきハンバーグ

フワフワひじきハンバーグも夏バテ対策に有効です。ひじきには鉄分が含まれており、血液中のヘモグロビンを作るのに必要な栄養素です。ヘモグロビンは取り込んだ酸素を体中の細胞へ届ける働きをしており、欠乏すると貧血を引き起こします。ただし、ひじきに含まれるヒ素は、過剰に取ると赤ちゃんに悪影響を与えるため、医師と相談してひじきの摂取量を守りましょう(※5)。

【材料】2人分
合いびき肉150g、絹ごし豆腐80g、パン粉20g、玉ねぎ100g、乾燥ひじき大さじ2、A(塩小さじ1/2、砂糖小さじ1/2、ナツメグ少々)、サラダ油大さじ1、醤油適量

①玉ねぎはみじん切り、乾燥ひじきは水で戻しておく。ボウルに合いびき肉を入れてこね、絹ごし豆腐、パン粉、玉ねぎ、ひじき、Aを加えてさらにこねる
②空気を抜いて形成し、サラダ油を入れたフライパンで焼く。中火で両面を焼いたら蓋をして弱火で5分蒸し焼きにし、皿に盛り付け醤油をかけたらできあがり

夏バテ対策レシピ⑤アボカドと卵のオーブン焼き

栄養価の高いアボカドを使ったアボカドと卵のオーブン焼きも有効です。アボカドには抗酸化作用のあるビタミンEや、胎児の発育に必要な働きをする葉酸が含まれています。妊娠中は便秘になりやすいですが、アボカドに含まれている食物繊維が腸内環境を整えてくれます。栄養満点の食材ですが、カロリーが高いので食べ過ぎに注意をしましょう。

【材料】2人分
ゆで卵1個、アボカド1個、マヨネーズ大さじ3、スライスチーズ1枚、コショウ少々

①アボカドを半分に切り、種を取り出す。中身を取り出し、適当な大きさに切る。皮は器として使用するので捨てないように注意する
②ゆで卵を適当な大きさに切り、アボカドとマヨネーズ、コショウをあわせる
③アボカドの皮の中に②を入れ、スライスチーズ1/2枚ずつ乗せてトースターで5分焼く

夏バテ対策レシピ⑥中華風もやしサラダ

中華風もやしサラダも有効です。もやしは自律神経を整えるビタミン類やカリウムなどの体の機能を調整するミネラル類が、バランスよく含まれた食材です。カリウムは血圧を下げる働きを持っています。血圧が高めの人は積極的に取りたい栄養素のひとつです。そのカリウムが含まれているもやしを使った、栄養満点の簡単レシピを紹介します。

【材料】2人分
ハム4枚、もやし200g、人参50g、きゅうり100g、A(ごま油大さじ2、醤油大さじ3、顆粒鶏ガラスープ小さじ1)塩コショウ適宜

①ハム、人参、きゅうりを千切りにする
②鍋に水を張り、ハム以外の野菜を茹でる。きゅうりはさっと火を通す程度茹でる
③茹(ゆ)でたらザルに上げ、ボウルの中に②とハム、Aを加えて混ぜたらできあがり

夏バテ対策レシピ⑦鶏もも肉とキャベツの塩炒め

鶏もも肉とキャベツの塩炒めも有効です。キャベツにはビタミンUが含まれており、胃の粘膜を保護する働きを持っています。キャベツから発見されたビタミンなのでキャベジンとも呼ばれており、消化性潰瘍にも効果を発揮します。また、怪我をした際に血液を凝固させる働きを持つビタミンKを豊富に含んでいるのです。栄養が豊富に含まれたキャベツを使った絶品レシピを紹介します。

【材料】2人分
鶏もも肉2枚、塩少々(鶏もも肉用)、キャベツ250g、顆粒鶏ガラスープ小さじ2、塩コショウ適量、白いりごま適量、ごま油大さじ2

①鶏もも肉はひと口大に切り、塩で下味をつける。キャベツもひと口大に切る
②フライパンにごま油を入れて鶏もも肉を炒める。色が変わったらキャベツを加える
③キャベツがしんなりしたら、顆粒鶏ガラスープを加えて味をなじませる。塩コショウで味を調え、最後に白ごまを振りかけたらできあがり

妊婦が夏に熱中症にならないための予防策

妊婦が夏に熱中症にならないための過ごし方を紹介します。基礎代謝が高くなっている妊婦は、普段の夏の過ごし方ではなく、お腹の中の赤ちゃんのことも考えた過ごし方をする必要があります。各ポイントをおさえて快適な夏を過ごしましょう。

十分な水分補給をする

妊婦が夏に熱中症にならないための予防策として、十分な水分補給を行うことが大切です。十分な水分補給を行うことで熱中症だけでなく、夏バテの対策にもなります。夏バテの対策と同様に、常温の水で水分補給を行うがおすすめです。

緑茶やウーロン茶などに含まれるカフェインは胎盤を通過するため、代謝機能が未熟な赤ちゃんにとって、カフェインの大量摂取は悪影響を与える可能性があります。水分補給をする時は、カフェインの含まれていない水にしましょう。また糖分や塩分が含まれているスポーツドリンクも注意が必要です。

スポーツをしているわけでもないのにスポーツドリンクを水分補給として飲むと、糖分と塩分を多く取ってしまうことになります。その結果、カロリーオーバーとなって太ってしまう原因や、塩分の取り過ぎでむくみに繋がります。妊娠中は血糖値を下げるインスリンの作用が弱まっているので、糖尿病にはくれぐれも気を付けましょう。

温度調整をする

温度調整をすることは、妊婦が夏に熱中症にならないための予防策になります。夏バテを防ぎたいからと、冷房を使うことを我慢する必要はありません。我慢をしていると熱中症につながるリスクが高まってしまいます。冷房を使う時は28度に設定し、さらに扇風機も活用して、冷えすぎず暑すぎない環境を作りましょう。

さらに、冷房や扇風機の風を直接体に当てないようにすると、体の冷えを防ぐことができますよ。直接肌に風が当たると乾燥してしまうので、冷房や扇風機の風の向きを調整しておきましょう。

食生活を見直す

食生活を見直してみましょう。妊婦の夏バテ予防にも熱中症予防にもなります。エネルギーのもととなる糖質や脂質と、体を作るもととなるたんぱく質、そして体の機能を調整する働きを持つビタミンやミネラルをバランスよく取るようにしましょう。

夏の時期は食欲が落ちやすくなります。レモンや酢などの爽やかな風味を与えてくれる食材を取り入れることで、美味(おい)しく食べることができます。夏の過ごし方にだけでなく、食事を見直すことも大切です。

帽子や日傘を活用する

帽子や日傘を活用することも、妊婦が夏に熱中症にならないための予防策になります。日中の11時から15時までは特に気温が高くなる時間帯です。熱中症を予防するには、この時間帯の外出を避けることがおすすめです。しかし、どうしても用事で外出しなければならない時は、帽子や日傘を活用して熱中症を予防しましょう。

帽子や日傘を活用することで、熱中症を予防するだけでなく、紫外線から肌を守ることにも繋がります。