妊婦さんは夏バテに注意!原因・対策方法は?夏場の熱中症予防法も!

【医師監修】猛暑が続く夏は妊婦さんは要注意です。夏バテにならないように生活を見直しましょう。改めて夏バテの症状、原因、効果的な対策、有効な料理のレシピ、さらに熱中症予防策などについてドクターの助言を交えて説明します。お腹の赤ちゃんのためにも参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 妊婦の夏バテの症状は?
  2. 妊婦が夏バテになりやすい原因は?
  3. 妊婦の夏バテに効果的な対策方法!
  4. 夏バテ対策にも栄養補給にも優れた料理のレシピ紹介
  5. 妊婦が夏に熱中症にならないための予防策
  6. 妊婦の夏バテには気をつけよう!

妊婦が夏バテになりやすい原因には、体の冷えが挙げられます。夏の時期は冷房を活用する人は多いでしょう。しかし、極度に温度を低く設定すると体が冷えてしまいます。体の冷えは倦怠感や疲労感を引き起こし、血行を悪くさせる原因になるのです。外出する時は体温調節しやすいように、着脱しやすいカーディガンやストールを持って行くことをおすすめします。

また、冷房による冷えだけでなく、冷たい食べ物や飲み物を取りすぎると、体の内側から冷えます。体の内側の冷えは胃腸のはたらきを弱めたり、倦怠感を引き起こす原因になります。夏は冷たい食べ物や飲み物を取りがちです。しかし、妊娠している時はなるべく体の内側を冷やさないように心がけましょう。

妊婦の夏バテに効果的な対策方法!

妊婦の夏バテに効果的な対策方法を紹介します。

妊婦の夏バテに効果的な対策方法①十分な水分補給をする

妊婦の夏バテに効果的な対策方法として、十分な水分補給を行いましょう。おすすめは常温の水です。冷たい水は体の内側から冷えを引き起こす原因になります。常温の水で1日2リットルを目安に水分補給を行いましょう(※3)。また、補給した水分はすぐに体に浸透するわけではないため、一度に大量の水分補給を行うのではなく、こまめに行うことがポイントです。

汗をかいてからではなく、汗をかいていなくてもこまめに水分補給を行い、体に浸透させておきましょう。さらに、冷房の効いた室内は乾燥していて体から水分が奪われやすいため、室内でも水分補給を行いましょう。

また、夏の時期は就寝前の水分補給にも心がけましょう。夏の時期でなくても、寝ている時にはコップ1杯ほどの汗をかくといわれています。特に夏場は注意が必要です。就寝前だけでなく、入浴前後や起床後など、体から水分が不足するタイミングはたくさんあります。夏バテ対策として十分な水分補給を行いましょう。

(妊娠中の過ごし方については以下の記事も参考にしてください)

妊娠後期の過ごし方!出産準備までにやるべき事やトラブル対策などを紹介!

妊婦の夏バテに効果的な対策方法②食生活の見直し

妊婦の夏バテに効果的な対策方法として、食生活の見直しを行いましょう。食生活を見直すことで、夏バテ対策だけでなく赤ちゃんの成長を手助けすることができますね。

夏バテの原因となる自律神経を整えるためには、ビタミンB群を含む食材を取り入れた食事を取ると良いでしょう。ビタミンB群はエネルギー代謝に必要な栄養素です。ビタミンB群が不足していると代謝がスムーズに行われません。ビタミンB群が含まれている食材には、豚肉や大豆などがあるので、食事に取り入れましょう(※4)。

また、夏バテ対策として疲労回復効果や、免疫力を高める効果が期待できるビタミンCを取りましょう。ビタミンCはたんぱく質と一緒に取るとコラーゲンを作るため、美肌効果も期待できます。食生活を見直し、食材を上手に活用して夏バテを予防しましょう。

妊婦の夏バテに効果的な対策方法③内ももをほぐす

内ももの筋肉を揉(も)みほぐすのも、妊婦の夏バテに効果的な対策方法です。特に、冷房の効いた部屋に長時間いると筋肉が凝り固まりやすく、全身の血行が悪くなりやすいのです。体が冷えた状態は、お腹の中の赤ちゃんにも良い影響を与えません。太ももの筋肉をほぐし、マッサージを行って全身の血流を良くしましょう。

また、内ももの付け根にあるリンパ節に向かってマッサージすることで老廃物が排出されます。内ももをほぐすおすすめのタイミングは、体が温まる入浴中や入浴後です。ボディクリームを塗って丁寧に行いましょう。血行が良くなることで全身がぽかぽかと温まり、気持ちもリラックスしてきますよ。

職場や外出の際に体が冷えてしまった時は、伸脚を行うことで内ももの筋肉のコリをほぐします。お腹に負担をかけないように軽く伸脚を行い、内ももを刺激しましょう。

夏バテ対策にも栄養補給にも優れた料理のレシピ紹介

夏は赤ちゃんに悪影響を与えないように、夏バテ対策にも栄養補給にも優れた料理のレシピ紹介します。

夏バテ対策レシピ①豚肉とキャベツの和風炒め

豚肉にはエネルギーの代謝に関係するビタミンB群が含まれています。中でもビタミンB1は糖質の代謝に関係しています。ビタミンB1が豊富に含まれた豚肉と甘みのあるキャベツ、そして香り豊かな鰹(カツオ)節を使用したレシピを紹介します。

【分量】
豚こま肉250g、キャベツ1/4玉、サラダ油大さじ1、めんつゆ大さじ3、塩コショウ少々、鰹節適量

①豚こま肉は塩を振り(分量外)、下味をつける。キャベツはひと口大に切る
②フライパンにサラダ油を入れ、豚こま肉を炒める。軽く火が通ったらキャベツを加えてさらに炒める
③めんつゆを入れて絡め、塩コショウで味を調えてできあがり

夏バテ対策レシピ②目玉焼きトースト

卵はビタミンB群をはじめ、体に必要な必須アミノ酸と呼ばれる8種類のアミノ酸がバランスよく含まれている食材です。必須アミノ酸は体内で合成することができないことから、食事で取る必要があります。その必須アミノ酸を含んだ卵と、モチモチした食感がやみつきになるナンを使ったレシピを紹介します。

【材料】2人分
ナン2枚、目玉焼き2枚、スライスチーズ2枚、レタス適量、ケチャップ適量、コショウ少々、バター適量

①ナンにバターを塗り、スライスチーズを乗せてトースターで焼く
②ナンの上にひと口大に切ったレタスと目玉焼き、そしてケチャップとコショウをかけてできあがり

夏バテ対策レシピ③鶏のレモン焼き

レモンには疲労回復効果のあるビタミンCが含まれており、鶏のレモン焼きはさっぱりと仕上げた栄養満点のレシピです。鶏肉にはたんぱく質の他にビタミンB群が含まれており、食欲が低下しがちな夏の時期こそ食べたい食材のひとつです。レモンと一緒に食べて夏バテを予防しましょう。

【材料】2人分
鶏もも肉2枚、A(レモン果汁1/2個分、薄口醤油(しょうゆ)大さじ4、酒大さじ1、みりん小さじ2)

①鶏もも肉にフォークで数か所穴を開け、ひと口大の大きさに切る
②ジップロックの中に①とAを入れて20分漬ける
③1000Wのトースターで15分焼く。火が通っていたらできあがり

(妊娠中の食べ物については以下の記事も参考にしてください)