陣痛時に吐き気を感じる原因は？出産の兆候？急に来た時の対策法も紹介！

いよいよ出産となると、陣痛が始まります。人によって陣痛の感じ方や期間、症状は様々ですが、陣痛時に吐き気を伴う場合も多いのです。痛みを伴いながら、吐き気まで感じるとなるとつらいですよね。なぜ、吐き気がおこるのでしょうか。その原因を紹介します。

陣痛時に吐き気を感じる原因には、胃が圧迫されているというものがあります。妊娠後期や臨月には赤ちゃんは大きく成長しています。その分、子宮も大きくなりますよね。子宮が大きくなると、子宮の近くにある胃や腸が圧迫されてしまうのです。

圧迫されることにより、胃腸に負担がかかるため、胃痛・腹痛を起こします。それが原因となって吐き気につながることがあるのです。また、圧迫された胃は逆流しやすくなるため、それも吐き気を感じる一因となります。

妊娠時は、常に胃腸が圧迫されている状態ではあるのですが、赤ちゃんが成長した臨月にはさらに圧迫感を感じるでしょう。

食道の筋肉が緩むことにより、胃からの逆流が起こりやすく、吐き気の原因となります。妊娠すると、体内のホルモンバランスが変化します。そして、ホルモンバランスの変化によっては、筋肉の緩みを起こすのです。これは出産のために骨盤周りの筋肉を緩めるためでもあるのですが、骨盤周り以外の筋肉も緩んでしまうことがあります。

吐き気の原因となるのが、食道括約筋の緩みです（※1）。食道括約筋は、食道と胃の間にあり、食べて胃に入ったものが食道に逆流しないように普段は閉じているのです。しかし、その食道括約筋が緩むと逆流の原因となり、吐き気に襲われることがあります。

吐き気の原因には、内臓機能の不調が考えられます。内臓機能が不調になると、食べたものがなかなか消化できず、消化不良になります。消化不良の状態が続くと、胃への負担となるのです。胃に負担がかかり胃の粘膜が傷ついてしまうと、胃痛や腹痛および吐き気の原因となります。

妊娠中に内臓機能が不調になるのは、女性ホルモンの分泌が活発になることが原因として挙げられます。妊娠初期から中期、後期と、体内のホルモンバランスは大きく変化するのです。特に陣痛時の吐き気は、出産にかけて体内のホルモンバランスが変化を起こすことが原因として考えられています。

陣痛時に吐き気を感じる原因には、大きなストレスも考えられるのです。出産が近づくと、不安な気持ちにもなりますよね。また、陣痛が始まると疲れも蓄積し、ストレスがたまりやすい状態です。ストレスを感じると自律神経が乱れやすく、これが吐き気の原因となるのです。

自律神経には交感神経と副交感神経があるのですが、人の身体はこの両方の神経のバランスを保ちつつ機能しています。ところが、バランスが崩れ、副交感神経の働きが活発になりすぎると、胃腸の働きも過剰になることがあります（※2）。すると、胃液の分泌が増えたり、胃に負担がかかるのです。胃痛や腹痛、吐き気が起こりやすくなります。

（臨月の吐き気の原因については以下の記事も参考にしてみてください）

出産の兆候として吐き気がおこる場合があります。人によっては、吐き気の症状が続き、症状がおさまると出産したという場合もあります。そのため、吐き気を出産の兆候と捉えている人もいるのです。

しかし、出産するにあたって一切吐き気を感じない人もいるため、兆候とは一概には言えません。妊娠中から出産にかけて、ママの症状には個人差が大きいです。出産の兆候として考えられているものは、おしるしや破水などもありますが、個人差や時間差があります。参考程度にしておきましょう。

（出産の兆候については以下の記事も参考にしてみてください）