妊婦の手のしびれは手根管症候群?妊娠中に起こる原因・治療法を解説

【医師監修】多くの妊婦さんが手のしびれに悩まされています。そのしびれは手根管症候(しゅこんかんしょうこうぐん)かもしれません。原因、診断法、治療法、自分で治す方法などについて先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて解説します。妊婦さんはぜひ参考にしてください。

( 3ページ目 )
Contents
目次
  1. 妊婦さんが妊娠中に手のしびれが出るのはなぜ?
  2. 妊婦さんの手のしびれや痛みは手根管症候群の症状?
  3. 手根管症候群の診断方法
  4. 手根管症候群の治療方法
  5. 手根管症候群には妊婦さんが自分で治す方法がある?
  6. 妊娠中に手根管症候群になった先輩ママの体験談!
  7. 手のしびれや痛みが出たら医師に相談してみよう

適度な運動をしましょう。妊娠後期になると大きなお腹を抱えることになるので運動不足になりがちです。運動不足は血行不良を引き起こし、むくみの原因になることもあります。手根管症候群の原因となるむくみ対策のために、ウォーキングなどの適度な運動を行ってみましょう。気分転換にもなりますし、体重管理もできるのでおすすめです。

また、軽いストレッチもおすすめです。大きなお腹に負担にならないストレッチを、時間を見つけてやってみてはいかがでしょうか。お風呂上がりなど、身体が温まっているときに行うと効果的です。手根管症候群の原因であるむくみ対策のため、運動不足解消のため、体重管理や気分転換にもなる適度な運動を日常生活に取り入れてみましょう。

(妊娠中の運動については以下の記事も参考にしてください)

妊婦の運動はOK?ダメな時期もある?効果は?おすすめの運動5選!

妊婦さんの手のしびれを自分で治す方法4.足を高くして横になる

妊娠中の手のしびれの原因になるむくみ対策では、足を高くして横になることでも効果が期待できます。夜寝るときはもちろん、横になってテレビをみるときや息抜きで休憩をとるときなどにクッションを使用して、少し足を高くしてみましょう。足を高く上げ過ぎると苦しくなる場合があるので気を付けてください。

妊婦さんの手のしびれを自分で治す方法5.マッサージをする

手のしびれの原因であるむくみ対策のため、マッサージをするのもおすすめです。マッサージでリンパの流れがスムーズになるので、むくみが解消されます。マッサージをするのに適した時間は入浴時や入浴後の体が温まっているときです。足や腕を強く押してマッサージするのではなく、気持ち良いくらいの強さでもみほぐしてみましょう。

(妊娠中のマッサージについては以下の記事も参考にしてください)

マタニティマッサージの効果は?妊娠初期は注意?施術動画と体験談も

妊婦さんの手のしびれを自分で治す方法6.体を冷やさないように注意する

体を冷やさないように注意しましょう。体が冷えると血行不良を引き起こすため、むくみやすい状態になります。冷たい飲み物を飲みすぎたり、エアコンの効いた室内で動かないでいたりすると体が冷えてしまいます。冷たい飲み物を控えたり、エアコンの効いた室内では靴下や羽織るものを着たりして体が冷えないようなにしましょう。

もし体が冷えてしまった場合は足湯を試してみてはいかがでしょうか。温かいお湯に足を浸しているだけで体がポカポカしてきますよ。リラックスすることもできるのでおすすめです。

妊婦さんの手のしびれを自分で治す方法7.サポーターなどを装着する

妊娠中に手のしびれや痛みを感じたら、手首を曲げられないようにするサポーターなどを装着し、安静を保つことも症状をやわらげる方法のひとつです。家事や育児などで昼間の装着が困難な場合は、寝るときだけでも装着するようにしてみましょう。寝るときだけの装着でも症状をやわらげることができます。

妊娠中に手根管症候群になった先輩ママの体験談!

妊娠中は妊娠にともなうさまざまな不快症状が起きるものです。妊娠中のむくみが原因で起こる手根管症候群もそのひとつで、決して珍しいことではありません。妊娠中に手のしびれで悩んだ先輩ママ、手根管症候群にかかった先輩ママの体験談を紹介します。

妊娠中に手のしびれで悩んだ先輩ママの体験談

ワーキングママ

30代後半

妊娠後期に突入したあたりから、毎晩手のしびれで目が覚めるようになりました。病院で相談をしたところ、むくみが原因でしびれの症状がでる「手根管症候群」と言われました。急激な体重増加に注意が必要だそうです。赤ちゃんに影響はないということでホッとしました。

2人目ママ

30代前半

妊娠後期になって右手の人差し指、中指、薬指と手の平にしびれを感じるようになりました。初めはあまり気にならなかったのですが、最近では常に症状がある状態です。手を握るのにも違和感を感じます。

妊娠後期に入ってから、手のしびれや痛みを感じる妊婦さんがやはり多いようです。赤ちゃんには影響がないと聞くと安心する妊婦さんもいるのでしょう。しかし、手のしびれで寝不足になってしまったり、常にしびれや痛みなどの違和感があったりするのはストレスがたまってしまいそうです。むくみがなくなるよう、日常生活を見直す必要がありそうです。

サポーターで乗り切った先輩ママの体験談

息子大好きママ

30代前半

妊娠後期から手のしびれで悩んでおり、整形外科を受診。妊娠中であることから投薬などの治療は行わず、サポーターを付けて過ごしました。産後、しびれは気にならなくなりましたが、少しでも違和感が出ると今でもサポーターを付けるようにしています。