産後に痔になった…治し方は?激痛・出血の症状は危険?原因・治療法などを解説!

【医師監修】産後の痔に悩まされるママは少なくありません。ちょっと恥ずかしくて相談しずらいですが、放置すると激痛になることも。産後に痔になる原因、出血などの症状、治療法、予防法などについて、先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて解説します。参考にしてください。

Contents
目次
  1. 産後に痔になった…
  2. 産後に痔になりやすいのはいつからいつまで?原因は?
  3. 産後の痔の種類・症状は?
  4. 産後に痔になった場合の治し方は?
  5. 産後の痔は病院へ行くべき?治療法は?
  6. 産前・産後の痔を予防する方法
  7. 産後の痔の激痛エピソード
  8. 産後は痔にならないように注意しよう!

産後に痔になった…

産後の女性の体はとてもデリケートになっています。このため、体のマイナートラブルが頻繁に起こります。痔も、よく起こるトラブルの一つです。恥ずかしくてなかなか人には言えませんが、産後の痔に悩む女性は意外にもたくさんいます。日本人の3人に1人は痔だというほど身近な病気なのです。

そんな多くの女性が悩まされる痔について、詳しくみていきましょう。

産後に痔になりやすいのはいつからいつまで?原因は?

産後に痔になりやすいのはいつからいつまでなのでしょうか?また、どうして産後は痔になりやすいのでしょうか?出産後に痔になりやすい時期と、痔になる原因を説明していきます。

産後に痔になりやすい時期

産後にもっとも痔になりやすい時期は、出産直後です。いつからいつまでが痔になりやすい時期ということは明確にできませんが、出産直後から産後の生活が落ち着いてくる産後3カ月くらいまではなりやすい時期といえるでしょう。

産後に痔になりやすい原因その①便秘

産後に痔になりやすい一番の原因は便秘です(※1)。妊娠中から便秘になる人が多く、女性ホルモンの影響で腸の働きが弱くなったり、出産後は特に体内の水分バランスが崩れて便秘になりやすくなります。便秘になると、便が固くなったり太くななったりすることで、肛門に負担をかけてしまい、痔になってしまいます。

増田陽子

内科医

また、体が赤ちゃんの重みで重くなってくると、トイレが億劫になることも多くなるため、妊娠前から便秘の人は余計便秘がひどくなりがちです。

産後に痔になりやすい原因その②出産時のいきみ

出産時のいきみも、痔になる大きな原因です(※1)。強くいきむことにより、肛門に負担がかかって痔を引き起こします。

(産後のむくみについては以下の記事も参考にしてください)

産後のむくみがひどい…!顔や足の甲がむくむ原因や解消法・いつまで続くのかも詳しく解説!

産後の痔の種類・症状は?

そもそも「痔」とはどういう状態を指すのでしょうか。痔は、肛門や肛門周辺に痛みやイボのようなものができる病気です。痔には種類があり、症状もそれぞれの種類により異なります。痔の種類と症状について詳しく説明していきます。

イボ痔

イボ痔は、肛門の内側や外側にイボのようなものができる痔です。出産や排便の際に、肛門に強い負荷がかかることで肛門周辺がうっ血し、腫れあがってしまった状態です。この腫れが炎症を起こして悪化すると、出血や激しい痛みを伴います(※2)。

これが肛門の外側にできた場合は外痔核といいます。肛門の内側にできた場合は内痔核といい、排便時に気張った時などに痔核が外に脱出した状態を脱肛といいます。

切れ痔