産後1ヶ月の『床上げ』までの過ごし方は?家事・外出などの注意点を解説!

【医師監修】産後の床上げについて詳しく解説するほか〈家事〉〈外出〉〈運動〉など、産後1ヶ月の『床上げ』までの過ごし方の注意点も解説します。また、産後1ヶ月・床上げ後にあらわれる症状・トラブルや、みんなの体験談も紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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Contents
目次
  1. 産後の床上げとは?期間はいつまで?
  2. 産後1ヶ月の床上げまでの過ごし方の注意点7つ!家事・外出・運動など!
  3. 産後1ヶ月・床上げ後にあらわれる症状・トラブルは?
  4. 産後1ヶ月の床上げまでの期間、どう過ごした?〜みんなの体験談〜
  5. 床上げまでの産後1ヶ月は体をケアしよう!

産後1ヶ月の床上げまでは育児以外の時間は安静に過ごしていても、その後色んな症状やトラブルが起こる可能性があります。床上げ後にはどんな症状やトラブルがあるのでしょうか。

産後1ヶ月・床上げ後にあらわれる症状・トラブル【発熱】

産後1ヶ月の床上げ後には、発熱が起こる可能性もあります。発熱が起こる可能性は以下の2つです。

●乳腺炎(にゅうせんえん)
●腎盂腎炎(じんうじんえん)

乳腺炎とは母乳や乳管の詰まり、細菌感染により起こります(※2)。症状には発熱や乳房の一部または全体が硬くなることがあります。乳房が赤くなったり痛みもともなうこともあるでしょう。腎盂腎炎は産後に大きくなった子宮が膀胱を圧迫することが原因で起こります。産後のホルモンの影響で尿管の収縮が鈍くなったり、便秘が原因で起こることもあるでしょう。

産後1ヶ月・床上げ後にあらわれる症状・トラブル【悪露】

子宮復古不全(しきゅうふっこふぜん)が起こることで、悪露が長期間続くトラブルもあります。子宮復古不全とは、出産後に子宮が元通りに戻らない状態を指します。産後約6~8週間かけてママの子宮は元の大きさに戻り、子宮が戻ることを子宮復古と呼ぶのです。そして、元の状態に戻らない症状を子宮復古不全と呼びます(※3)。

産後1ヶ月経っても悪露が続く場合は、医療機関を受診するようにしましょう。

カズヤ先生

産婦人科医

通常、分娩から1週間も経てば悪露はほとんど出なくなっています。 しかし稀に子宮復古不全といって、子宮の収縮が完全ではなく、子宮の中に一部悪露が溜まったままの状態になる場合があります。 この場合、産婦人科にて子宮収縮薬を追加投与されることもあります。

産後1ヶ月・床上げ後にあらわれる症状・トラブル【精神面】

産後1ヶ月の床上げ後には、精神面でもトラブルが起こる可能性があります。起こる可能性がある症状やトラブルは以下の3つです。

●マタニティブルーズ
●産後うつ
●産褥精神病

マタニティブルーズは産後3~10日頃に起き、2週間ほどで自然となくなります。マタニティブルーズの症状は、涙もろくなる・イライラする・集中力が低下する・不眠などです。原因は、産後のホルモンバランスの影響と考えられています。産後うつは産後2週間以降に起こることが多く、症状としては、マタニティブルーズと同様に抑うつ状態が続きます。(※4)

産褥精神病は産後3~14日頃に発病することが多いです。抑うつ状態、幻覚や妄想などの統合失調症に似た症状が起こります(※5)。これらの症状がみられる場合は、一人で考えこまず、家族に相談したり医療機関を受診するようにしましょう。

(産後の症状については以下の記事も参考にしてみてください)

産後クライシスとは?離婚の原因にも?10個のチェック項目と対処法!

産後1ヶ月・床上げ後にあらわれる症状・トラブル【その他】

産後1ヶ月の床上げ後には、これまで紹介した症状やトラブル以外にも以下のような症状やトラブルが起こることもあります。

●貧血
●産褥期静脈血栓塞栓症
●甲状腺中毒症
●甲状腺機能低下症

上記の症状を感じた場合は、医療機関を受診しましょう。

産後1ヶ月の床上げまでの期間、どう過ごした?〜みんなの体験談〜