帝王切開後の悪露は少量で長引く?いつまで鮮血が出る?自然分娩との違いも!

【医師監修】帝王切開後の悪露(おろ) は悩みの種です。悪露は少量で長引く?いつまで鮮血が続く?色はどう変わる?お風呂はダメなの?など、心配な悪露について先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて説明します。自然分娩との違いも紹介します。参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 帝王切開後の悪露、どんな感じだった?〜体験談〜
  2. 産後の『悪露』『子宮復古』とはどういう症状?
  3. 産後の悪露はいつまで続く?
  4. 悪露の色の変化はどんな感じ?
  5. 悪露の量が増えるのはどんな時?
  6. 帝王切開の時と自然分娩の悪露はどう違う?
  7. 悪露のケアは清浄綿を使おう!お風呂はダメ?
  8. 悪露、産後の生理、不正出血の見分け方は?
  9. 産後の悪露に異常があれば病院に行こう

産後の悪露はいつまで続く?

産後の悪露がいつまで続くかは、個人差があるものです。通常であれば、出産直後から4~6週間で膣からの分泌物の排出物は完全になくなると言われています(※1)。しかし、帝王切開の場合は少し長引く傾向があります。帝王切開の手術後、約1カ月程かけて分泌物の状態が変化しながら、ゆっくりと減少していくのです。

帝王切開の場合は悪露が長引くというものの、産後2カ月以上経っても悪露が続く場合は、一度医師に相談するようにしましょう。

悪露の色の変化はどんな感じ?

出産直後は鮮血状の悪露も、時間が経つにつれて少しずつ変化していきます。時間を追って悪露の色がどのように変化していくのかを詳しく紹介します。この色の変化の時期も、自然分娩と帝王切開では違いがあることがあります。

産後2~4日

産後2~4日頃までは、生理のように真っ赤な鮮血の悪露が大量に出るのが一般的です。赤血球を多く含んでいるため、血液特有の血生臭いようなにおいをともないます。また、レバーのような血液の塊が出てくることもあります。これは、子宮内に残っていた胎盤や子宮内膜であると考えられているので、心配のない場合がほとんどです。

(生理と悪露の見分け方については以下の記事も参考にしてください)

産後1ヶ月で生理は来る?悪露や不正出血との見分け方は?体験談あり

産後4日~2週間頃

産後すぐは血液を多く含んでいた悪露も産後4日~2週間頃には、徐々に血液の成分が少なくなって鮮血から褐色に変化し、赤みが薄くなってきます。量もだいぶ減ってきて、生理用ナプキンで対処できるくらいになるでしょう。

産後3~4週間頃

産後3~4週間頃になると、子宮内膜が再生してくるため出血も止まります。それに従い、悪露の色はさらに赤みが薄くなり、茶褐色から黄色っぽい色に変化します。量も減り、中には何も出てないと感じる人もいるでしょう。

産後5~6週間頃

産後5~6週間頃は、膣からの分泌物の排出が完全になくなってくる頃です。悪露の色は黄色から白色や無色透明に変化し、量もさらに少なくなります。帝王切開の場合は、膣からの分泌物がなくなるまで、もう少し時間がかかるでしょう。

悪露の量が増えるのはどんな時?

悪露の量が減ってほっとしたのもつかの間、また増えるというのは珍しいことではありません。悪露の量が増えるのはどんなタイミングなのかを具体的に紹介します。

動きすぎた時

悪露が退院後にまた増えるというのは、動きすぎた時でよくあることです。入院中は安静にしていたのに、退院すると育児や家事にと動き回っていることが原因で増えると考えられます。出産は、想像以上にママの身体にダメージを与えています。

少なくとも産後1カ月頃までは、赤ちゃんのお世話に専念し、家族にサポートしてもらいながら出来るだけ安静に過ごすようにしてくださいね。帝王切開の場合は特に体の回復に気を遣うようにしましょう。

(産後の家事については以下の記事も参考にしてください)