悪露が増えるのは危険?産後2カ月長引く人も?受診すべき症状の目安を解説!

【医師監修】出産後に体から排出される悪露(おろ)の量が増えるのは危険なのでしょうか?産後1カ月ほどでなくなっていく悪露のが2カ月も長引く人もいます。悪露が増える原因、危険性、受診すべき症状の目安などについてドクターの助言を交えて解説します。参考にしてください。

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Contents
目次
  1. そもそも悪露とは?
  2. 産後1カ月経って急に悪露の量が増える原因は?
  3. 悪露が産後2カ月以上長引くことはある?
  4. 悪露が増えるのが異常な場合?受診すべき症状の目安は?
  5. 悪露が増えてきた時の対策法
  6. 悪露には量が増える以外にも危険な症状がある?
  7. 悪露が増えるのは要注意な場合も!

産褥(さんじょく)体操をすると、産後の回復にも良いとされています。この体操をすることで、筋肉が鍛えられ子宮の収縮が進みます(※2)。体にかかる負担が少ないので、赤ちゃんを産んだばかりのママでもでき、寝ながらできる体操もあります。体調が良い時は積極的に行うことで子宮の収縮も進み回復も早くなりますので、試してみましょう。

(産褥体操については以下の記事も参考にしてくださいね)

産褥体操のやり方!効果・目的は?産後いつから始めるべきか・注意点なども解説!

医師に相談する

悪露の量が増え続けている時はすみやかに医師に相談しましょう。子宮に何らかの異常がある可能性が考えられます。

悪露には量が増える以外にも危険な症状がある?

悪露の量が増えると子宮のトラブルの可能性がありますが、量が増える以外にも危険な症状があります。その症状を紹介していきます。

においがある

異常がある場合は   悪露が腐ったような変なにおいがするので、においが違う場合は受診の目安にするといいでしょう。

色の変化がない

悪露に色の変化がないときは要注意です。悪露が出始めは赤っぽい血液の混じった色をしています。徐々に色は薄まり、茶色から黄色、やがて白色になり、悪露はなくなっていきます。しかし、いつまでも赤い血液のような悪露が出ている場合は異常の可能性があります。日ごろから悪露の状態を良く確認しておくといいでしょう。

痛みが続いている

悪露が出ていて下腹部などの痛みが伴い、それが続いている場合も危険です。子宮の収縮に伴う痛みもありますが、その痛みはいずれなくなるものです。痛みが長引いている場合は注意しましょう。早めに受診してください。

血の塊がなくならない

悪露の出始め頃にみられる血液の塊がなくならずいつまでも出ている場合は、子宮に異常があるかもしれません。特に問題がない場合もありますが、万が一の時のためにも早めに受診した方がいいでしょう。

カズヤ先生

産婦人科医

原則、悪露は赤黒い褐色のどろっとした排出物になります。 産後に赤い鮮血色の出血が出ている場合は、通常の悪露とは明らかに異なりますので、別の出血源がある可能性があります。 悪露であれば大丈夫ですが、赤い鮮血色の出血は、ほっておくと重症貧血が進行してしまう場合があります。 早めの産婦人科受診をお勧めします。

悪露が出ない

悪露が長引くのは何らかの異常のサインを示している場合があります。反対に悪露が出ない場合も危険なサインです。産後に体のむくみと共に悪露がつまり、悪露が出ないケースもあります。

悪露が出なくなると子宮の中で細菌が繁殖してしまったり、子宮の収縮が進まずに体に悪影響をもたらす場合もあります。悪露が長引いても問題ですが、悪露が出ない場合も異常であることを覚えておきましょう。

(産後のむくみについては以下の記事も参考にしてください)

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熱が出ている