双子でも自然分娩ができる!条件は?出産費用や、帝王切開の方が安全な理由も!
【医師監修】双子でも自然分娩ができるのでしょうか。自然分娩をするための条件、逆に症例数も多い帝王切開の方が安全といわれる理由などについて、先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて説明します。双子の出産費用についても紹介しています。参考にしてください。
双子の赤ちゃんはお腹の中で密着しており、出産した1人目にへその緒が絡まってしまう可能性が高いのです。また、へその緒が絡まらなくても2人目の赤ちゃんのへその緒が先に出てきてしまうなど、へその緒に関するトラブルが多いため、帝王切開になる場合が多くなります。
産後の出血が止まりにくい
双子を妊娠していると通常よりも子宮の筋肉が伸びてしまい、出産後の子宮の収縮が弱く、出血が多くなり止まりにくいというリスクがあります。このリスクを避けて帝王切開を選択します。産後の出血が続くリスクは単体でも同様にありますが、双子はそのリスクがより強まるのです。
お産の進みが遅い
双子の場合は、1人目を出産した後に陣痛が弱くなりお産の進みが遅くなるケースがあります。お産が進まなくなると、ママにも赤ちゃんにもさまざまなリスクが伴うことになるので注意が必要です。そのようなリスクを回避するために、双子以上の赤ちゃんの出産は帝王切開になる場合が多くなります。
赤ちゃんの体位異常が起こる場合がある
自然分娩だと、赤ちゃんの体位異常が起こる場合があります。1人目を出産した後に、2人目の赤ちゃんの位置が横位や斜位になってしまうのです。単胎ではこの確率は低いですが、双子の場合は単胎よりも確率が高くなるのです。
(逆子になる原因については以下の記事も参考にしてください)
双子を自然分娩するリスクはある?

双子でも自然分娩は可能ですが、単胎よりも出産のリスクに対する確率は高くなります。双子の1人目を出産した後に、2人目の赤ちゃんの位置が変わって自然分娩できずに、帝王切開に切り替わる場合もあるのです。また、へその緒が絡まりやすいこともリスクとしてあるので、多くの病院や妊婦さんが帝王切開を選びます。
増田陽子
内科医
心配し過ぎてもいけませんが、一人を出産するよりもリスクは高くなるので、どのようなリスクがあるか事前に確認しておきましょう。
帝王切開の方がリスクが少ないって本当?

帝王切開の方が、双子を自然分娩するよりもリスクが少ないのは本当です。
紹介したような色々なリスクを回避してより安全に出産することができますし、万が一の時にも対応しやすくなります。また、帝王切開の場合は、陣痛の痛みの恐怖に怯(おび)えなくてすむという人もいます。帝王切開の場合は出産日が決まっているので、予定が立てやすいなどのメリットもあります。
双子の場合は特に予定外な問題が起こる確率が高いので、注意して過ごしましょう。途中で問題があれば急な帝王切開になる場合もあるのです。
リスクは少なくてもママの体の負担は大きい
帝王切開の方が自然分娩よりリスクは少ないのですが、ママの体に対する負担は大きいことを知っておいてください。陣痛による体力消耗などはありませんが、帝王切開ではママのお腹を10cm前後切ることになります。産後は傷口の痛みや帝王切開をするための麻酔による体の負担が考えられるでしょう。
自然分娩でも帝王切開でもママは体に大きな負担がかかることは同じなので、サポートが受けられるように家族に協力してもらうといいでしょう。
双子の自然分娩の費用は?

双子の自然分娩では、1人の赤ちゃんを産むのとは違って費用がかかるのでは?と考えるかもしれませんね。病院によっても違いますが、出産するのはママ1人なので出産費用は双子でも1人産んでも変わりません。
しかし、双子となると赤ちゃんは2人になるので、赤ちゃんの入院費用や赤ちゃんにかかる費用は2倍かかります。また健康保険に加入していれば、出産育児一時金として赤ちゃん1人につき42万円の補助が出ます。双子だと2人分受け取れるので84万円受け取ることができるのです。
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