妊婦の静脈瘤とは?原因・対策は?妊娠中は足・おしり・陰部にできやすい?

【医師監修】妊婦さんが発症しやすい静脈瘤とは、どんな病気でしょうか?足やおしり、陰部にできやすいのでしょうか?発症しやすい原因、症状、予防法などについて先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて説明します。産後の見た目にも関係します。予防法を知り実践しましょう。

( 3ページ目 )
Contents
目次
  1. 妊婦さんがなる静脈瘤は危険?
  2. 『下肢静脈瘤』『陰部静脈瘤』とは?
  3. 妊婦さんが妊娠中に静脈瘤になりやすい原因は?
  4. 妊娠中の静脈瘤の症状
  5. 妊婦さんの静脈瘤の治療法
  6. 妊婦さんの静脈瘤は予防できる?
  7. 妊娠中に『下肢静脈瘤』『陰部静脈瘤』になった人の体験談
  8. 妊娠中は過ごし方が大切

体調が良いときには軽いウォーキングや散歩を継続して行ましょう。運動は全身の血の循環を良くしてくれます。特にふくらはぎを動かすと静脈瘤の予防が期待できます。

(臨月のウォーキングについては以下の記事も参考にしてください)

臨月のウォーキングは安産に効果あり?妊娠後期の散歩に適切な時間・距離や注意点も!

妊娠中に『下肢静脈瘤』『陰部静脈瘤』になった人の体験談

妊娠中に下肢静脈瘤、陰部静脈瘤になった先輩ママの体験談を紹介します。どのような症状で、どのような対処法、治療法を試したのか、参考にしてください。

妊娠中に下肢静脈瘤になった人の体験談

3児の母

30代前半

3人目を妊娠中、足首にくもの巣状の下肢静脈瘤ができました。医師からは弾性ソックスを履き、水分を多く取る対処法をすすめられました。治らなければ手術という治療法もあると聞いていましたが、産後には薄っすら見える程度にまでひきました。

2人目、3人目を妊娠中に下肢静脈瘤になってしまった体験談です。妊婦さんには積極的な治療法が行えないため、多くの場合、弾性ストッキングでの対処法をすすめられます。産後、手術が必要と言われたママ、産後に血管が薄っすら見えるまでにひいたママなどさまざまです。

妊娠中に陰部静脈瘤になった人の体験談

2児の母

30代前半

2人目妊娠中、膝の裏にボコボコとした血管の盛り上がりに気が付きました。足のむくみや痛み、重苦しく感じることがしばしばで、血管外来を受診。出産後に手術が必要と診断され、今は弾性ストッキングを着用する対処法を義務付けられています。

専業主婦

30代後半

妊娠7カ月の頃から股に痛みを感じるようになりました。そのうち股が腫れだしたので診察の際に診てもらったところ、外陰部の静脈瘤と言われました。妊娠中の治療法はないということで、長時間の立ちっぱなしや座ったままの姿勢は避け、足を上げて過ごすようにと言われています。

第1子妊娠中ママ

30代後半

お腹が大きくなってきた頃から鼠蹊(そけい)部に痛みを感じるようになりました。診てもらったら外陰部に静脈瘤ができているとのこと。「出産したら静脈瘤はひくと思いますよ」と言われ、足を上げて横になる対処法を教えてもらい実践しています。

外陰部に静脈瘤ができた妊婦さんの体験談です。妊娠中の治療法はないということで、横になるときに足を上げる対処法を試しているママもいます。とても簡単な方法です。足や股に違和感を感じたら早めに実践してみましょう。

妊娠中は過ごし方が大切

妊婦さんがなりやすいといわれている下肢静脈瘤や陰部静脈瘤について説明しました。静脈瘤の初期症状として足や股などのむくみやかゆみ、だるさを感じる人もいます。そのような症状を感じたら、早めにご紹介した対処法を試してみましょう。

妊娠中は静脈瘤の治療は行わない場合が多くなります。静脈瘤を予防するのも、これ以上悪化させないようにするのも、日頃の過ごし方が大切になってきます。少しでも下半身に違和感を感じたら①弾性ストッキングを履く②軽いウォーキングをする③長時間の立ちっぱなしや座りっぱなしを避けるーなどに心がけてください。

リエ先生

産婦人科医

静脈瘤は産後少し改善しますが、完全には治らない人も多いです。根本的な治療は手術が主流です。静脈瘤は美容面からも気にされる方が多いので、できないように予防していくことが大切です。