帝王切開後の痛みはいつまで続く？回復までの期間は？術後の過ごし方の注意点も！

麻酔の痛みはあまり感じないようです。帝王切開で行う麻酔は、大きく分けて3種類あります。予定帝王切開で使われる硬膜外麻酔と脊髄くも膜下麻酔、緊急帝王切開で使われる全身麻酔です。（※2）

術後、退院してからもしばらく傷口の痛みは持続します。育児や家事がつらかったという声は多いので、できるだけ無理をしない過ごし方をするためにも、前もって家族の協力や地域のサポートがあるか確認しておくと良いでしょう。

帝王切開中の痛みは、予定帝王切開の場合に局所麻酔があまり効いていないようだと、痛みを感じるようです。局所麻酔のため、意識はあることからお腹を触られている感じがわかります。ただ「触られているな」と感触だけがある人も、お腹の中を引っ張られたり押されたりすることに痛みを感じてしまう人もいるでしょう。

帝王切開中に「局所麻酔が十分に効いてなくて痛かった」という体験談は少なからずあります。局所麻酔は下半身のみの麻酔です。手術前にどこまで効いているか確認するようですが、手術中に異変を感じた場合はすぐに医師や看護師に伝えて調整してもらいましょう。

抜糸の痛みは糸を引き抜く時に引っ張られるような痛みのようです。最近の手術では、術後の傷口の回復とともに溶けてなくなる糸や傷口テープのみで処置する場合もあります。しかし、そうでない場合は術後4～7日で抜糸をします。

抜糸は2回に分けて行われます。傷口の処理の方法は出産する病院でも違いがありますので、前もって不安なことは担当医師に確認してみましょう。傷口の痛みも持続している中での抜糸になるため、この時が痛みのピークだという声もあります。

術後の痛みはいつまで続くのでしょうか？痛みのピークは術後1～2日といわれますが、やはり1週間程度は傷口の痛みのほか、後陣痛が持続します。後陣痛とは、産後に子宮が元の大きさに戻ろうと収縮するときにおきる陣痛のような痛みです。（※3）

帝王切開の時に硬膜外麻酔を使用した場合は、後陣痛の痛みを感じることが少ない人もいますが、個人差があり一概には言えません。1人目の出産か2人目の出産かでも痛み具合は違うようです。痛み止めの効き具合も人それぞれ違うので、処方された薬が合わない場合は医師に相談しましょう。

痛み止めが効かないという声は少なからずあります。退院後は育児や家事をしなくてはいけないのに、いつまでこの痛みが持続するのかと不安になる人もいるでしょう。術後3日ぐらいには、傷口の癒着や血栓症を予防するため、少しずつ体を動かすことをすすめられますが、痛みが持続しています。無理をせずできる範囲で少しずつ体を動かしましょう。

（産後の体の動かし方については以下の記事も参考にしてください）

帝王切開後、回復までの期間はおおよそ1カ月～1カ月半ほどかかるでしょう。痛みのピークは最初の3日間ほどでその後徐々に和らいでいきます。退院後もまだ痛みが持続していますが、ひどいようなら医師に相談して痛み止めを服用するのが良いでしょう。

術後3日ほどで傷口の表面がふさがり、その後3週間ほどかけて細胞が作られ開いた傷口を埋めていきます。この時、皮膚に赤みやかゆみがでることがあるでしょう。産後1年ほどかけて回復し、傷口は自然と目立たなくなります。

（産後の体については以下の記事も参考にしてください）