自然流産にいたる原因とは?症状・兆候に気づかない?流産後の妊娠についても解説
【医師監修】自然流産とはどのような症状なのでしょうか。赤ちゃんを失うことはとても悲しいことです。自然流産にいたる原因、症状、兆候、処置、予防法、流産後の妊娠などについて、先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて解説します。事前に万全の対策をとりましょう。
切迫流産の処置の方法は、効果的な薬がなく、安静や経過観察で様子を見るというのが現状です。軽度な症状の場合には今まで通りの生活をしていても問題ないといわれることもあります。
先輩ママ
40代
妊娠初期に切迫流産と診断されました。でも、出血やお腹の張りが軽度だったのとエコーで異常がなかったので、2.3日はなるべく安静でその後は今まで通りの行動で問題ないと言われました。流産っていう言葉を聞いたときは頭真っ白になったけど、何もなくて良かった…。
切迫流産とは妊娠初期の出血につけられた名称です。妊娠初期の流産は胎児側の問題で発生することが多いため、薬で流産を防ぐことが難しいとされています。流産自体を回避する薬はありませんが、子宮の収縮が見られる場合には子宮収縮を抑制する作用のある薬を投与されることもあります。
経過の観察方法は症状によって違いがあり、重度の場合には入院することもあるでしょう。
進行流産の処置の方法は?
進行流産の処置の方法は不全流産と完全流産で方法が異なります。不全流産の場合には子宮内に残っている内容物を手術で取り出すのか、自然に出てくるのを待つのかを患者さん自身が選択することになるでしょう。自然排出は手術をするよりも体への負担を軽減できるというメリットもあります。しかし、内容物がすべて出てくるまでは出血が続くというデメリットもあります。
また、様子を見ても内容物がすべて出てくるとは限らず、のちに手術が必要になることもあるのです。メリットとデメリットをふまえた上で、ご自身の状況に合う方法を選びましょう。
完全流産は子宮内から内容物が既に出てしまっている状態のため、手術や治療をすることはほぼありません。出血や腹痛などの症状が治まっていれば、経過観察で様子を見ることが多くあります。不全流産、完全流産ともに内容物がすべて排出されたら、排出後の胎嚢(たいのう)に異常がないかどうかを調べます。
稽留流産の処置の方法は?
稽留流産の処置の方法は、子宮内の胎児や胎盤などを手術により摘出するのか、自然排出を待つのかを患者さんが選択します。子宮内の内容物がすべて排出されて出血や腹部の痛みなどがない場合には、経過観察のみで追加治療の必要はないとされています。
どちらの方法を選択するかについては、進行流産と同様にメリットとデメリットをふまえて医師と相談しましょう。
自然流産後の妊娠や生理はどうなる?
個人差もありますが、流産の処置後の出血はおよそ1~2週間で止まる傾向にあります。出血が治まり子宮の回復も順調であれば、少しずつ元の生活に戻っても問題ないといわれています。生活状況が戻ってくると、気になり始めるのが月経の再開とその後の妊活ではないでしょうか。自然流産後の生理やその後の行動について説明します。
自然流産後はいつから性行為をしてもいいの?
自然流産後はいつから性行為をしてもいいのかは、出血や腹痛などが治まって自身の体力が回復すれば基本的には性行為ができるとされています。具体的には流産後の生理が1~2回きてからです。体に負担がかからないように、無理な体位やお腹を圧迫してしまうような体位は避けるようにしましょう。
また、切迫流産と診断された場合には医師の指示に従い、出血や腹痛などが治まってからが良いでしょう。精液には子宮を収縮させる成分が入っているため、妊娠中の性行為は避妊することが望ましいとされています。
自然流産後は妊娠できるの?
自然流産後は妊娠できるのかについては、流産を経験した女性のうち、約80%の女性が流産後の5年以内に出産しています。また、次の妊娠までに要する期間と次回妊娠する確率に関連性はないとされているのです。
1度の自然流産であれば、次の妊娠への影響はないと考えられています。流産の処置で自然排出を選択した場合には、出血や腹痛などが治まり子宮が回復してきたら次の妊娠を考えても問題はないでしょう。手術によって流産の処置をした場合は自身の体力が消耗していますので、3カ月ほど経過していれば妊活を再開しても良いとされています。
しかし、流産を何度も繰り返している場合には注意が必要です。2回以上続けての流産は反復流産や習慣流産の可能性がありますので、医療機関の受診をおすすめします。
自然流産後の生理はいつから?
自然流産後の生理はいつからかというと。約1~2カ月ほどで再開するとされています。妊娠前の生理が不順だったり生理周期が短いなど個人差もありますが、一般的には約1カ月を経過したら生理がきたという女性も多くいます。流産の処置後2カ月が経過しても生理が再開されない場合は流産の処置をした産婦人科医に相談しましょう。
自然流産にならないための予防法
自然流産は種類によって流産自体に気づかないケースも多く、こうすれば流産の防止になるという確かな予防法はありません。しかし、具体的な対処の手段がなくても流産する危険のある行動を低減させることは可能でしょう。自然流産にならないための予防の方法を紹介します。妊娠中の流産への不安を少しでも減らしましょう。
栄養バランスを考えた食習慣を心がける
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