子宮外妊娠だとつわりがない?子宮外妊娠の症状、原因、確率など解説!体験談も

【医師監修】子宮外妊娠は最悪の場合、ママの命も危うくなります。早期発見がなによりです。改めて子宮外妊娠だとつわりがないのでしょうか?子宮外妊娠の症状、原因、確率、早期発見のコツなどについて先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて解説します。参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 子宮外妊娠とは?原因、確率は?
  2. 子宮外妊娠だとつわりの症状がない?
  3. 子宮外妊娠に兆候はあるの?いつわかる?
  4. 子宮外妊娠の治療法は?
  5. 子宮外妊娠を早期発見するコツ
  6. 子宮外妊娠を経験した人の体験談
  7. 子宮外妊娠をつわりで判断するのは難しい!

子宮外妊娠がわかる時期

子宮外妊娠がわかる時期は早くて妊娠5~6週目頃です。正常な妊娠の場合は多くがその頃に赤ちゃんを包んでいる胎嚢を子宮内に確認することができます。このため胎嚢を確認できないと、子宮外妊娠が疑われるのです。

ただ、妊娠検査薬を使用すると陽性反応が出て、正常の妊娠と同じようにつわりの症状が出ることもあるので、産婦人科を受診してエコー検査を受けなければ判断がつきません。また、排卵日が遅れていて、実際の妊娠週数と最後の生理開始日から数えた妊娠週数がズレていることで、胎嚢が確認できないという場合もあります。

このため、妊娠6週を過ぎて胎嚢が確認できなくても子宮外妊娠であるとは言い切れません。エコー検査と共に基礎体温を元に妊娠週数を計算したり、hCGの数値を確認したり、他の症状を診たりすることで子宮外妊娠かどうを診断します。

子宮外妊娠の治療法は?

子宮外妊娠と診断されると、そのまま妊娠を継続することができません。母体へのダメージを最小限に抑えられるよう、速やかに治療が開始されます。治療法は、診断された時の症状や、将来的に妊娠の希望があるかなどによって決まります。

子宮外妊娠の多くは卵管で起きていて、その確率は98.3%です(※1)。ここからは、子宮外妊娠が卵管で起きた場合の治療法を紹介します。

待機療法

受精卵が自然に流産するのを待つ、待機療法が選択されることもあります。子宮外妊娠の約18%は自然治癒するといわれているので、経過観察をしながら治癒を待つという方法です。

この場合、hCGの数値の測定とエコー検査などを、病状が良くなったと確認できるまで繰り返します。ただし、その間に病状が悪化すると手術が必要になることもあるのです。

手術療法

待機療法が難しい場合、胎嚢を卵管から取り除く手術療法になるでしょう。手術には温存療法と根治手術があります。温存療法では、腹腔鏡で卵管を切開して胎嚢を出す卵管線状切開術を行います。

手術をした卵管を残すことができ、今後もその卵管で妊娠することが可能です。しかし、卵管の癒着や、子宮外妊娠がまた起きてしまうリスクが高くなります。

根治手術は、着床した卵管ごと摘出する卵管切除術を行います。卵管破裂の危険や大量出血があるなど緊急の処置が必要な場合の治療法です。手術をしていない方の卵管を残したり、卵子を保存したりすることで、その後も妊娠や出産をすることができます。

薬物療法

卵管破裂の危険性などがなく、緊急度が低い場合、メトトレキサートという抗がん剤を使用して胎嚢の成長を止めるという薬物療法もあります(※2)。副作用として、全身の倦怠感や吐き気、白血球の減少などがみられることがあります。また、この薬を子宮外妊娠時に使用するのは保険適用外になっていることもあり、あまり普及はしていません。

子宮外妊娠を早期発見するコツ

子宮外妊娠は予防することが難しく、確率は低いとはいえ誰に起きてもおかしくありません。妊娠や出産を望む女性にとって、大きな不安要素でしょう。しかし、早期に発見することができれば、母体へのダメージも最小限に抑えられ、その後も妊娠することが可能です。

子宮外妊娠を早期発見するために、妊娠検査薬で陽性反応が出たら、できるだけ早く産婦人科を受診しましょう。普段から体をいたわり、かかかりつけの産婦人科をもつのもいいでしょう。子宮外妊娠は、つわりの程度や妊娠検査薬の陽性反応、不正出血の有無だけでは判断できません。気になる症状がある時は、早めに産婦人科を受診してください。

子宮外妊娠を経験した人の体験談

子宮外妊娠を体験した先輩ママやその夫の体験談を紹介します。参考にしてください。

自営業

20代

子宮外妊娠がわかった時、つわり以外の自覚症状はありませんでした。でも、お腹の中で出血が始まっていて、左の卵管ごと切除しました。たくさん泣きましたが、約1年後、無事に次の子を出産することができ、命の尊さを感じています。

会社員

30代

死産や流産を経験していて、やっと妊娠できたと思ったら子宮外妊娠でした。卵管を切除することになり、もう妊娠の確率はかなり低いのではと、本当に落ち込みました。今は、子宮外妊娠後に出産できた友人の体験談が心の支えです。

主婦

40代

つわりは重いのに妊娠6週を過ぎても胎嚢が確認できず、子宮外妊娠の緊急手術をしました。何とか助けられないか何度も聞きましたが、無理だと言われた時の絶望感は忘れられません。でもその1年後、無事に出産をすることができました。