子宮外妊娠だとつわりがない？子宮外妊娠の症状、原因、確率など解説！体験談も

子宮外妊娠の場合でも、正常に妊娠をした時と同じように妊娠初期症状が出ます。体のホルモンバランスが変化したり、生理がなくなったり、基礎体温も高温期が続いたりします。そして、胸の張りや風邪のような症状や貧血、腰痛、下痢など、妊娠の初期症状があらわれ、妊娠に気づくことがあります。この時点で、妊婦さん自身では子宮外妊娠かどうかの判断はつきません。

（妊娠超初期の下腹部痛については以下の記事も参考にしてください）

子宮外妊娠でも、妊娠検査薬を使用すると陽性反応が出ます。妊娠検査薬は、hCG（ヒト絨毛性ゴナドトロピン）という、受精卵が着床すると増加するホルモンが、尿の中にどのくらい含まれているかによって妊娠しているかを判定するように作られています。子宮外妊娠でも着床はしているので、hCGが増加し、妊娠検査薬で陽性が出るのです。

（妊娠検査薬の使い方については以下の記事も参考にしてください）

正常な妊娠でも子宮外妊娠でも、ホルモンバランスの変化によって、吐き気がしたり、匂いに敏感になったり、お腹がすくと気持ち悪くなったりするなどつわりの症状が出る場合があります。

子宮外妊娠を経験したことのある先輩ママの中にも、1人目を妊娠した時と同じようなつわりの症状があり、子宮外妊娠だとは全く気がつかなかったという声が多くあります。

（妊婦初期のつわりについては以下の記じも参考にしてみてください）

子宮外妊娠では、つわりの症状が軽いと感じる場合があります。つわりのピークは妊娠8～11週頃といわれていますが、子宮外妊娠は妊娠6週頃に判明することが多くあります。その後は速やかに治療が開始されるでしょう。つわりのピークを迎えるとされる時期には治療が完了しているため、つわり症状が軽いと感じるとも考えられています。

妊娠が子宮外妊娠だったと判明するまで、つわりの症状を感じなかったというケースもあります。しかし、これを子宮外妊娠のサインと断定することはできません。妊娠やつわりに関する事柄はまだ解明されていないことが多く、つわりの症状には個人差も大きいです。同じママでも1人目と2人目の妊娠時にはつわりの症状が全く違うことも珍しくありません。

つわりなどの症状だけでは、子宮外妊娠を判断することは難しいでしょう。

（つわりについては以下の記事も参考にしてください）

子宮外妊娠の初期は、特に何の自覚症状もないことがほとんどです。しかし、妊娠6週頃になると、受精卵が大きくなり、着床した場所が受精卵の成長に対応できなくなります。出血が始まったり、ピンク色のおりものが出たり、下腹部や腰の痛みが出ることがあります。ただし、不正出血や下腹部痛は正常の妊娠でも出ることのある症状です。

また、妊娠検査薬で確認せず、つわりの症状もなければ、出血を生理だと思う妊婦さんもいます。症状が出始めた頃は出血量も少なく、痛みも弱くて不規則なことが多いためです。しかし、放置しておくと妊娠週数が進むにつれて症状は重くなり、卵管内で流産して血腫ができる卵管流産が起きる確率も上がります（※3）。

妊娠7～8週になると、大きくなった受精卵によって卵管破裂が起き、突然強い下腹部痛が起きることもあるので注意が必要です。お腹の中で大量出血し、激しい腹痛と共に出血性ショックが起こってしまうと妊婦さんの命も危険にさらされます。