陣痛を促すツボは?少しでも痛みを和らげるツボは?ツボの押し方は?

【医師監修】陣痛の痛みには耐えられるか、どんなものなのか、乗り切れるのか、出産を控えた妊婦さんなら誰しも不安ですよね。そんな不安に効果があるのが「ツボ押し」です。押すと痛みが和らぐツボ、押し方、陣痛を促す方法をご紹介します。陣痛が来ても冷静に対処できるように準備しておきましょう。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠したら知っておきたい陣痛のこと
  2. 陣痛の種類
  3. 陣痛を促すツボ
  4. 陣痛の痛みを和らげるツボ
  5. ツボを押すときに気を付ける事
  6. ツボ押しで陣痛を上手に乗り切る
  7. ツボ押しがもたらす相乗効果
  8. 陣痛は赤ちゃんに会うための痛み

先ほどご紹介した「三陰交」は痛みを和らげる効果があります。痛みのツボは他にもあり、強い痛みが来たときに役に立つのが「次髎(じりょう)」です。このツボは、お尻の割れ目から腰に向かって指3本目、中心から左右指1本目に位置します。ここにテニスボールを当てて座ったり、仰向けでボールに体重をかけて潰すイメージで押すと効果は絶大です。

「三陰交」は足にあるので、かがむのが辛いときは「次膠」をテニスボールで押す方法をおすすめします。手で押すよりもテニスボールを使う方が痛みに効果があります。興味があれば産院にボールがあるか確認しておくのがよいでしょう。

ツボの場所と押し方

ツボは人体に360か所以上あると言われています。印もないのに正しい場所を押すことは難しいものですが、間違えた場所を押しても効果が出ません。しかし、難しいからといって簡単に諦めてしまうのはもったいない話です。痛みを和らげるための正しい場所と押し方を心得ておきましょう。

ツボを押すときに気を付ける事

ツボの種類や効果はたくさんあります。ここまで本陣痛を起こす方法や、痛みのない陣痛を促す方法をご紹介してきましたが、正しい知識を持つか持たないかで効果は全く変わってきます。

正しいツボ知識を持ちましょう

人体のツボは、鍼・お灸・マッサージなどで施術を行う場所で、血液の循環を良くするのが主な目的になります。「場所」「時期」「押し方」を間違えると逆効果になる場合があります。

力を入れすぎたり同じ場所ばかり押し過ぎると、皮膚が炎症を起こすことや、筋肉を傷つけてしまうこともあります。適度な強さで押すことが大切です。ご家族にもツボの押し方や場所を前もって知っておいてもらうと、陣痛中にツボを間違いなく押してもらえるのでおススメです。

ツボを押していい時期、ダメな時期

ツボ押しで自然な陣痛を促す方法などをご紹介してきましたが、場所や力加減以外にも注意してほしいのは、「ツボを押してはいけない時」があるということです。ツボは効果がある反面、間違えてしまうと危険を招きます。「三陰交」は臨月に入る前に刺激してしまうと、早産の危険もあるのです。

妊婦さんの体は、妊娠によってとてもデリケートになっています。あまり強く刺激してしまうと過剰な反応が出てしまうこともあります。ツボ押しというよりも、やさしくマッサージする気持ちで行ってください。

ツボ押しで陣痛を上手に乗り切る

先にご紹介した「三陰交(さんいんこう)」「次髎(じりょう)」以外にも痛みを和らげるツボがあります。「腎兪(じんゆ)」は腰のくびれの位置で背骨からそれぞれ指2本分外側にあり、腰が痛いときに自然に押したくなります。「至陰(しいん)」は足の小指の爪の生え際の外角から斜め上の、よく小指をどこかの角などにぶつけてしまう場所です。

自分でやるには力を入れにくい場所なので、パートナーやご家族に手伝ってもらうことをおすすめします。誰かに押してもらう方が痛みが和らぐので、押し方や力加減なども伝えておきましょう。

ツボを知って痛みを乗り越える

出産もツボ押しも一人で立ち向かうには心細いですよね。押しにくいツボもありますし、自分だけでは難しい場合もあります。もちろん医師や看護師の皆さんの手助けもありますが、パートナーやご家族の手を借りることで、安心感は何倍にもなります。赤ちゃんを迎えるための共同作業として、ぜひご家族と協力して行ってみてください。

(陣痛が痛くなくなる方法については以下の記事も参考にしてみてください)

陣痛が痛くなくなる方法とは?痛くない人の特徴は?体験談も多数!

ツボ押しがもたらす相乗効果