発達障害のグレーゾーンって?診断名がある子・健常児との違いは?親の適切な対応も!
発達障害のグレーゾーンとはどのように判断されるのでしょう。発達障害のグレーゾーンって?という疑問をはじめ、診断名がある子・健常児との違い、診断基準などを解説します。また、二次障害や、普通級・支援級どっちにすべきか、親の適切な対応を【体験談】を交えて紹介します。
発達障害の診断基準
発達障害の診断は、子どもにとってもママにとっても重いものです。発達障害の診断がどのような基準で行われているのか、詳しく知りたいママは多いでしょう。
子供の発達障害は「DSM-5」という、アメリカ精神医学会の精神疾患の診断・統計マニュアル第5版に基づいて診断されます(※4)。ただし、診断基準は一つではありません。DSM-5のほかにも、心理検査や生理学的検査、問診などの診察を組み合わせて判断します。
以下から、心理検査や問診、生理学的検査で行われることをより詳しく紹介します。
心理検査
心理検査では、それぞれの能力のバランスを把握するために言語性IQ・全検査IQ・動作性IQなどの知的能力を測定します。
生理学的検査
自閉症などの発達障害が疑われた時は、生理学的検査としてMRIや頭部のCT、脳波検査などを行います。自閉症などの発達障害に似た症状が現れる、別の疾患が隠れていないかを確認するためです。
(赤ちゃんが他の子よりも泣かない場合は以下の記事も参考にしてみてください)
問診
発達障害の診断をする際は、必ず問診をします。問診では、症状や子どもの成育歴、ママやパパそれぞれの家系に発達障害もしくは精神疾患のある人がいないかどうかなどが質問されます。
子供が学校や幼稚園・保育園に通っていると、集団生活している時の様子や成績について質問されることもあります。
(赤ちゃんが笑わない場合は以下の記事も参考にしてみてください)
発達障害のグレーゾーンの二次障害とは?
発達障害のグレーゾーンではっきりした診断名がつかなかったり子供や周りが発達障害だと気づかなかったりすると、生きにくさから二次障害の症状が現れる可能性があります。発達障害の二次障害、と聞いてもどんな症状なのか想像しにくいと感じる人が多いでしょう。
以下から、発達障害における二次障害についてくわしく紹介します。
不安障害、気分障害(うつ病など)などの精神疾患
発達障害の二次障害として、不安障害や気分障害など精神疾患が現れることがあります。
発達障害の症状から、周囲に溶け込めず適応できないという悩みを抱える子どもは多いです(※5)。
しかし、発達障害のグレーゾーンで診断名が付かない、本人や周りの大人が発達障害に気付かないという状況が続くと「周囲に適応できないのは自分のせいだ…」と子どもが自分を責め、悩んでしまうことがあるのです。
一人で悩む状況が長く続くと、子供が不安障害や気分障害(うつ病)などの精神疾患にかかる可能性があります。子どもが何かに悩んでいる時は、周りの大人が相談に乗ってあげられると良いですね。
睡眠障害
夜になっても寝付けなない、昼間眠くなる、など睡眠に障害が出ることを「睡眠障害」といいます。周りに適応できない不安や焦りを感じていると、不安障害や気分障害と一緒に発症しやすいです。
子供が昼間眠そうにしたり、夜寝つきが悪かったりしたら一度医療機関に相談してみると良いでしょう。
不登校、ひきこもり、就労の継続が困難 など
子どもがある程度大きくなると、通学しますね。子どもが発達障害だと周りの大人が気づけていないと、社会生活に上手に適応できなかったり上手に会話できなかったりすることに不安や焦りを感じ、不登校になる可能性があります。
就職してから職場の人間関係に馴染めず、仕事をうまくこなせないと悩んでしまうこともあります。職場の人間関係や仕事がうまくいかず、仕事を辞めてしまうケースも見られますよ。
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