【医師監修】妊娠5週の妊婦・胎児の状態は?胎嚢は見える?つわりは?

妊娠を多くの人が確認する妊娠5週の母体はどのような変化が起こるでしょうか。「妊娠5週目でつわりはある?」「妊娠5週目で胎嚢は確認できるの?」「妊娠5週目で流産のリスクは?」そんな妊娠5週の気になる母体の様子と気をつけることをご紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠5週ってどんな時期?
  2. 妊娠5週の母体の様子
  3. 妊娠5週で胎嚢(たいのう)が確認できる?
  4. 妊娠5週の赤ちゃんの様子
  5. 妊娠5週の出血や流産のリスク
  6. 妊娠5週に気をつけること
  7. 妊娠5週で妊娠検査薬は陽性になる?
  8. 妊娠5週の過ごし方
  9. 出産へのはじめの一歩

妊娠5週に気をつけること

妊娠5週は出血や流産以外にどんな気をつけることがあるのでしょうか?アルコールやたばこはもちろん、薬の使用や日々の細かい生活にまで気をつけることはたくさんあります。そんな妊娠5週の気をつけることを詳しくご紹介します。

お酒やたばこはダメ!

妊娠中にママがお酒をたくさん飲むと、子どもに障害が出る先天性疾患「胎児性アルコール症候群(FAS)」になる危険性があります。少量くらいなら大丈夫と思うかもしれませんが、この病気はママが妊娠中にどれだけお酒を飲んだかにより、重症度が変わってくると言われています。妊娠中や授乳中にママがお酒を全く飲まなければ、防げる病気なので、飲酒には気をつけるようにしましょう。

たばこもお腹の赤ちゃんに大きな影響をもたらします。特に妊娠初期、妊娠5週も赤ちゃんの脳や心臓などの各器官形成の重要な時期です。喫煙を続けると流産や子どもが奇形になる恐れなどもあります。妊娠を望むなら、妊娠前からの禁煙がベストです。

妊娠5週は葉酸摂取が大事

妊娠初期、特に器官形成期の妊娠7週ごろまでは葉酸の摂取が非常に重要であると言われています。器官形成期に葉酸が不足すると、赤ちゃんが二分脊椎症になる危険性が高まります。厚生労働省では妊婦は1日480㎍の葉酸を摂取するのが望ましいとしています。

しかし、普段の食事で葉酸を大量にとるのはなかなか難しいこと。市販のサプリなどを利用して、必要な葉酸摂取を心がけましょう。葉酸を取り始める時期は妊娠する前から摂取するのが一番望ましいと言われています。妊娠に気付いてからでは、すでに赤ちゃんの各器官の形成が始まっているからです。妊娠前から積極的に葉酸をとるようにしましょう。

薬やハーブに気をつける

妊娠中に気をつけることと言えば薬の使用です。妊娠5週は薬の影響が最も出やすい「絶対過敏期」にあたります。この時期は赤ちゃんの内臓や各器官ができる時期なので、薬の使用は避けた方がよいとされています。

ただ、市販の風邪薬などを飲んでしまったというのはよくある話で、風邪薬などではほとんど赤ちゃんに影響が出ることはないようです。一部の医療用の薬が悪影響を及ぼすので、病気にかかった時は必ず医師に妊娠していることを告げましょう。

また一部のハーブやアロマは子宮収縮を促す働きがあり、流産につながる危険性もあると言われています。ハーブやアロマはリラックス効果もありますが、ジャスミン、カモミール、ラベンダーなどは注意が必要です。柑橘系なら問題ありません。ハーブティーなども、飲む前に種類を確認して気をつけることをおすすめします。

妊娠5週での仕事の注意点

妊娠中の仕事で気をつけることは、重いものを持ったりする力仕事や、暑い中、寒い中での作業です。妊娠5週はまだまだ妊娠初期で、流産することも考えられるので職場への報告は早いと思う方も多いでしょう。しかし、仕事内容や、つわりがひどい場合は早めに直属の上司に相談して仕事内容に配慮してもらいましょう。

その他の気をつけること

妊娠5週目ころに、その他に気をつけることは水銀のとりすぎです。水銀はマグロなどの巨大魚に多く含まれるのでとりすぎに注意するように厚生労働省も注意を呼び掛けています。魚の大きさが大きいほど、水銀含有量が多くなると言われているので、巨大魚の食べすぎには注意しましょう。

その他にはカフェインのとりすぎ、生ものの摂取による食中毒などにも気をつけ、食生活も見直してみましょう。

妊娠5週で妊娠検査薬は陽性になる?

市販の妊娠検査薬は、生理予定日1週間後から検査することができます。ですから妊娠5週目には妊娠検査薬で妊娠を確認することができます。妊娠するとhCGというホルモンが大量に作られるため、尿の中にも排出されます。尿中濃度が50(IU/L)以上になると反応するように妊娠検査薬は作られています。この反応する時期が生理予定日1週間後とされています。

この時点で陽性反応が出ないと、残念ながら妊娠ではありません。しかし生理予定日が遅れている場合もあります。その場合は数日経ってからもう一度妊娠検査薬を試してみましょう。