【医師監修】妊娠5週の妊婦・胎児の状態は?胎嚢は見える?つわりは?

妊娠を多くの人が確認する妊娠5週の母体はどのような変化が起こるでしょうか。「妊娠5週目でつわりはある?」「妊娠5週目で胎嚢は確認できるの?」「妊娠5週目で流産のリスクは?」そんな妊娠5週の気になる母体の様子と気をつけることをご紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠5週ってどんな時期?
  2. 妊娠5週の母体の様子
  3. 妊娠5週で胎嚢(たいのう)が確認できる?
  4. 妊娠5週の赤ちゃんの様子
  5. 妊娠5週の出血や流産のリスク
  6. 妊娠5週に気をつけること
  7. 妊娠5週で妊娠検査薬は陽性になる?
  8. 妊娠5週の過ごし方
  9. 出産へのはじめの一歩

妊娠5週で胎嚢(たいのう)が確認できる?

妊娠5週目の1番大きな変化の1つとして、病院に行くと胎嚢(たいのう)が確認できることです。胎嚢とは赤ちゃんが入っている小さな袋のことで、エコーで見ると黒くて楕円形をしています。この胎嚢ができる時期が妊娠5週目あたりになります。胎嚢の大きさは妊娠5週目で7ミリから8ミリくらいです。

胎嚢確認で妊娠成立?

胎嚢を確認することで、まずは子宮外妊娠ではない妊娠であると確認できます。胎嚢確認により、流産のリスクは下がると言われています。胎嚢確認の後に、胎芽と心音確認が大切になってきますが、胎嚢確認が1つの妊娠確認の大事な要素になります。病院によっては胎嚢確認で妊娠確定とする所もありますが、胎嚢、胎芽、心音の3つを確認して正常妊娠確定と言えるでしょう。

妊娠5週目で胎嚢が見えないとがっかりすることはありません。胎嚢は早い人で妊娠4週目に、遅い人で妊娠6週目くらいで確認することができます。排卵日が遅れていたりすると、妊娠5週目でも見えないことがあります。あせらず、病院の医師の指示に従って次の検査まで待ちましょう。

カズヤ先生

産婦人科医 

胎嚢を確認しても流産の確率はあり、発生頻度は一般的に15%前後、40歳以上では25%にも達すると言われています。ですので、引き続き少しでも「おかしいな」と感じたら、すぐに病院への診察をおすすめします。

(胎嚢については以下の記事も参考にしてみてください)

高温期19日目に陰性だったら妊娠してない?胎嚢を確認できる頃?体験談も
妊娠6週目には出血や腹痛はあるの?心拍は確認できる? | AKANBO[あかんぼ]

妊娠5週の赤ちゃんの様子

妊娠5週目には胎嚢が確認できることが多いですが、その際に胎嚢の黒い袋の中に小さな白い点のようなものが見えるようになります。これが赤ちゃんで、この時期は「胎芽」と呼びます。「胎児」と呼べるのは妊娠8週目からになります。赤ちゃんはまだその大きさは小さいながらも、急速に各パーツが作られていきます。小さな胎嚢の中で人間らしく形作られていく妊娠5週目の赤ちゃんの状態を詳しくご紹介します。

妊娠5週の赤ちゃんの大きさは?

妊娠5週目の赤ちゃんの大きさはおよそ2ミリほど。早い人はエコーでその姿を確認できるかもしれませんが、多くの人は妊娠6週目くらいから胎芽を確認できます。その形はまだ「たつのおとしご」のようなものです。妊娠5週目から急速に各器官などが形作られていきます。

赤ちゃんの顔ができる

赤ちゃんは「たつのおとしご」のような形で顔と体に主に分かれ、手や足もできてきます。顔には目、耳、鼻や口が作られていきます。目や耳はくぼんできて形作られますが、まだ耳は聞こえません。