妊娠初期の流産の症状と原因は?出血量や基礎体温に兆候がみられる?
【医師監修】妊娠初期は体調変化に敏感になりがちです。「流産の兆候では?」と常に不安にかられます。妊娠初期の流産の症状と原因、出血量や基礎体温に兆候がみられるのかについて、産婦人科医のアドバイスを交えて説明します。先輩ママの声もあります。参考にしてください。
進行流産は子宮が収縮を開始しており、流産が進行している状態です。残念ながら、進行流産を止めることはできません。進行流産が確定した場合は、血液検査の後に流産の手術をすることになるでしょう。ただ、状況によっては経過観察になるケースもあります。
妊娠初期における流産の手術の流れ
妊娠初期の流産が確定した場合には手術を受けることもあります。流産後の手術について「どんな手術をするの?」「入院は必要なの?」と不安を抱えている方も多いでしょう。初期流産の手術の流れを説明します。
1. 手術前検査
手術前には、血液検査などの一般的な検査を行います。細かい検査項目は流産の状態によって異なります。場合によっては、出血凝固検査や胸部X線検査を行うこともあるでしょう。
2. 入院
入院の日程については、医師と相談しながら決定します。午前中に入院して午後に手術を受け、翌日に退院するケースが一般的です。ただ、術後の体調や出血量によっては入院日数が延びることもあります。
3. 手術
初期流産の手術は全身麻酔で行います。10分程度で終わることがほとんどです。妊娠12週目以降の場合は出産時と同様に薬で陣痛を誘発し、子宮の内容物を娩出させます。
4. 退院
体調や出血量などに問題がなく、麻酔の影響も残っていないと医師が判断すれば退院となります。術後の出血は1週間ほど続き、その間は感染症予防薬や子宮収縮剤を服用しながら経過を観察します。
流産の手術を受けたあとは
流産の手術後には「すぐに妊活を再開していいの?」「流産後の子宮はどんな状態なの?」と次々に疑問が浮かんでくるものです。そこで最後に説明するのが、流産の手術後の過ごし方です。術後約1週間で検診し、子宮の回復具合を確認します。流産後の子宮内膜には無数の傷ができており、出血は1~2週間続きます。
生理は術後1カ月くらいで再開するでしょう。生理が来れば、子宮が元の状態に戻っていると判断できます。妊娠を希望している場合は、2~3回生理を見送ってから妊活を再開するのが良いとされています。妊活の再開まではリラックスして過ごし、体と心の調子を整えましょう。
妊娠初期の流産の兆候と症状をよく知っておこう
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