陣痛から出産までの流れ・平均時間は?初産と経産婦とでは違う?体験談も

【医師監修】妊娠後期には「陣痛から出産まではどんな流れなの?」と不安になるものです。今回は「陣痛の始まり方」「陣痛から出産までの平均時間」「陣痛の持続時間」「初産と経産婦さんの流れの違い」などについてご説明していきます。出産を経験したママたちの体験談もぜひご覧くださいね。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 陣痛とは?
  2. 陣痛の時間の計り方
  3. 陣痛の始まりから入院までの流れ
  4. 陣痛から出産までの流れ
  5. 出産後の流れ
  6. 陣痛から出産までの平均時間は?
  7. 初産と経産婦さんとで出産の流れは違うの?
  8. 出産まで続く陣痛の時間を乗り切るために
  9. 陣痛から出産までの流れや時間は人それぞれ

先輩ママ(妊活経験有)

20代後半

初めてのお産、12時間かけて無事出産できたよ。叫びまくって汗だくだけど、自然分娩が出来て良かった。産院の方々や支え続けてくれた旦那、応援してくれた皆に本当に感謝。

初産の場合、陣痛から出産までの平均時間は合計12~15時間ほどです。ただ、難産の場合は平均以上の時間がかかるケースも多くみられます。あまりにも長時間のお産は母子共に危険な状態に陥りますので、医師が何らかの処置を行うことになるでしょう。

陣痛から出産までの平均時間【経産婦さん】

経産婦さんの場合、陣痛から出産までの平均時間は合計5~8時間だとされています。「初産のときよりも短い時間で出産できた」という経産婦さんも多いでしょう。また経産婦さんはお産が進みやすいため、注意が必要なケースもあります。

女性

20代前半

初産並みの出産時間だったけど、無事に女の子出産できたよ。ちなみに息子のときは21時間、今回は30時間。

ただ、経産婦さんのお産が必ずしも短時間で終わるというわけではありません。場合によっては初産のとき以上の時間がかかってしまうこともあるでしょう。「子宮口が開きにくい」「産道が硬い」といった体質だと、経産婦さんでも難産になりやすい傾向があります。

初産と経産婦さんとで出産の流れは違うの?

先ほど触れたように、初産の場合と経産婦さんの場合では出産の流れに違いがみられることがあります。「初産と2回目以降ではお産のどんなところが違うの?」と気になっている方も多いでしょう。ここでは、その違いについて詳しくご説明していきます。

初産と経産婦さんとの出産の流れの違い【陣痛の痛みと持続時間】

先輩ママ

30代後半

一度経験してる分、上の子よりも陣痛の痛みが楽に感じるかなって思ってたけどそんなことなかった。今回もすさまじい痛みだったよ。

初産婦さんと経産婦さんでは、陣痛時の痛み自体に違いはありません。ただ、出産の経験がある経産婦さんは気持ちに余裕があり「初産に比べて楽だった」と感じるケースもみられます。また、出産を経験している経産婦さんの産道は比較的柔らかい状態です。そのため、初産よりも陣痛の持続時間が短くなる経産婦さんも多くみられます。

初産と経産婦さんとの出産の流れの違い【子宮口が開くまでの時間】

子宮口が開くまでの時間についても、経産婦さんの方が短いケースが多いでしょう。本格的な陣痛が始まる前に「先に子宮口が開いて破水してしまった」という経産婦さんも少なくありません。子宮口が開いた経験がない初産婦さんは、子宮口が開くまでに時間がかかりお産が進みづらい傾向がみられます。

初産と経産婦さんとの出産の流れの違い【分娩時間】

女性

20代後半

初産のときはいきみ始めてからもなかなか生まれなかったけど、今回は本当に早かった。分娩台に上がって数分だったと思う。

分娩台に上がってから赤ちゃんが生まれるまでの時間も、経産婦さんの方が短い傾向があります。「産道が柔らかい」「骨盤が広がりやすい」といった経産婦さんに多くみられる体質が、分娩時間に大きく影響していると言えるでしょう。ただ、赤ちゃんの大きさや状態によっては初産でも分娩時間が短くなることがあります(※2)。

初産と経産婦さんとの出産の流れの違い【後陣痛の痛み】