臨月に眠れない!原因は?妊娠後期の不眠や不安の解消法!

【医師監修】妊娠後期や臨月に入ったらなんだか急に「眠れない」と感じる妊婦さんはたくさんいます。なぜ臨月になると眠れなくなるのでしょうか?睡眠不足は赤ちゃんに影響はないのでしょうか?今回は心配な臨月の眠れない症状と解消法を解説します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 臨月に入ったら眠れなくなってしまった!
  2. 臨月に入ったら眠れなくなってしまう原因
  3. 臨月に入って眠れなくなってしまった時の解消法
  4. それでも眠れない時の過ごし方
  5. 眠れないことをストレスにしない!
  6. 眠れない臨月も穏やかに過ごしましょう

臨月になると体重も10キロ近く増え、心臓や肺にも負担がかかって疲れやすくなります。そこに寝不足が加わると疲労も2倍、3倍と増えてしまうのではないでしょうか。やはり睡眠は大切です。夜に眠れなければ昼寝をするのもおすすめです。夜の睡眠に影響しないよう、時間は15分~1時間程度にしておくと良いでしょう(※1)。

産後は、赤ちゃんの授乳に合わせて細切れの睡眠になります。今のうちに昼寝の習慣をつけておくと良いかもしれませんね。

カズヤ先生

産婦人科医

もちろん夜間にグッスリと睡眠をとることがベストですが、寝不足が続くようであれば、日中に休むのも有効です。 特に、臨月に入れば、本格的な陣痛が来て夜間眠れないことを想定しておく必要があります。 分娩開始前には十分な休息をとるようにしましょう。

それでも眠れない時の過ごし方【運動や音楽を聴いてリフレッシュ】

妊娠後期の眠りの質を高めるには、日中に体をしっかり動かすことも大切です。おなかが重くて辛いし、苦しいとは思いますが、出産に必要な体力作りも含めて体を動かしましょう。30分程度のウォーキングやストレッチ、マタニティヨガもおすすめです。臨月に入ってからの適度な運動は、不眠解消だけでなく安産にもつながります。積極的に取り入れましょう。

赤ちゃんが生まれるとなかなか1人の時間は楽しめません。今のうちに好きな音楽を聴いたり、本を読んだりしてリフレッシュできるとストレス解消にも繋がります。

(臨月の過ごし方については以下の記事も参考にしてみてください)

臨月の過ごし方や外出の際の注意点!破水対策や陣痛に備えよう!
臨月の運動は安産に効果的?おすすめの体操や散歩のやり方を紹介!

眠れないことをストレスにしない!

不眠の状態は疲れも溜まりやすいですし「眠いのに眠れない状態」はとても辛いですね。大きなストレスの原因にもなるでしょう。しかし「眠らなくては」と思うと体が緊張して余計に眠れなくなります。眠れないのは、ホルモンバランスや赤ちゃんの胎動などが原因で仕方のないことです。自然なことだと受け止めて、あまり深刻に考えないようにしましょう。

スマートフォンやテレビなどから出ているブルーライトは脳を覚醒させる作用があります。眠れないからと言って見続けるのは止めてくださいね。

臨月で眠れないなら考え方を変えてみよう!

妊娠後期を過ぎて眠れなくなるのには様々な原因があります。原因を知って対処法を試しても、眠れない場合もあるでしょう。そんな時は考え方を変えてみます。眠れないのは「赤ちゃんが生まれた後のための準備」と考えれば、心の負担は少し軽くなるのではないでしょうか。

赤ちゃんが生まれると授乳にオムツ替え、夜泣きなどでしっかり眠れないことがあります。「眠れる時に眠る」という過ごし方の練習をしていると考えて、赤ちゃんに会えるのを楽しみに待ちましょう。

眠れない臨月も穏やかに過ごしましょう

臨月に眠れない原因や対処法などお伝えしました。臨月はおなかが大きくて苦しいです。胎動も激しく、どんな体勢をとっても辛い場合もあるでしょう。夜にぐっすり眠れないと、昼間に突然眠気が襲ってきたりして辛いかもしれませんね。でもこれは多くの妊婦さんが体験してきたことでもあるのです。

もうすぐ迎える出産の事を考えると不安な気持ちになるかもしれませんが、赤ちゃんが「おなかの中にいる」という貴重な時間は残り少なくなっています。ポコポコの胎動も生まれたら感じられません。またパートナーと二人きりで過ごす時間もわずかです。この時期を大切にするためにも、臨月の不眠は仕方のないことだと考え、ストレスフリーに過ごしましょう。

カズヤ先生

産婦人科医

臨月に入れば、子宮の重量は子宮増大分と胎児、羊水なども含め、5kg前後にまで増加します。 常にお腹の中に5kgの重量を抱えていることになりますので、通常の状態と同じように眠るのは難しいのは、ある部分仕方のないところではあります。 あまり神経質になりすぎずに、休めるときに休息をとって、然るべき陣痛〜分娩に備えましょう。