【医師監修】妊娠10週はつわりが軽くなる？エコー写真は？10週の壁はある？

妊娠10週目は赤ちゃんの神経系統や骨が大きく成長する時期です。このため葉酸という栄養素が欠かせなくなります。葉酸が不足すると神経管閉鎖障害という先天性異常のリスクが高まります。この時期は積極的に葉酸を含む食べ物を摂りましょう。

また妊娠10週あたりから「出生前診断」が受けられるようになります。「出生前診断」は赤ちゃんに先天性異常がないかを検査するものですが、保険適用外であり結果による影響などもありますので、パートナーと話し合いよく考えてから決めることをおすすめします。

つわりも徐々におさまってくると日によっては動ける時も増えてきます。この時期にできることややれることはどんどん実行していきましょう。

つわりがおさまってきたら、動けるうちにマタニティウェアなどそろえておきましょう。下着や靴などもそろえておくといいですね。ただ全てを買いそろえる必要はありません。自分が持っている服で利用できるものは利用し、足りないものを買い足すくらいで大丈夫です。ここから先はどんどんお腹が大きくなってくるので準備できるものは先に準備しておきましょう。

妊娠した女性の悩みの一つが妊娠線です。妊娠線とはお腹が大きくなるにつれて真皮が裂けてしまいできる線です。これは一度できたら消えませんので、出来るだけ早くケアを始めましょう。今は妊娠線クリームなどの専用アイテムもあります。あらかじめお肌の保湿力を高め弾力性のある肌にしておきましょう。

母親学級は病院や自治体などで実施されているもので気軽に参加できるものです。食事や分娩時の呼吸法、産後の過ごし方など役に立つことを色々と教えてくれます。また同じ時期に出産する人たちがたくさんいるので交流も持てますし、気分転換にもなります。一人で不安を抱えるよりも同じ悩みを持っている人と話をしたり相談したりすることで世界が広がります。体調が悪い時に無理する必要はありませんが、気持ちや体に余裕ができたら行ってみましょう。

妊娠10週目の検診は一つの区切りであり始まりです。この時期の検診にはぜひパートナーも誘いましょう。心音を聞かせてあげればパパとしての自覚も出てきます。また産婦人科の雰囲気に慣れてもらうためにも一緒に行くのは良いことです。

この先の妊娠生活をより楽しく快適に過ごすためにもパートナーの協力は必要不可欠です。まずは自分の気持ちや体調、今の赤ちゃんの状態などを素直に伝えましょう。そのうえで家のことに積極的に関わってもらったり、また色んなこと、例えば赤ちゃんについての嬉しかったことや心配なことなどを話したり。そうなれば気持ちの面でもかなり楽になるはずです。

妊娠10週目はママにとっても赤ちゃんにとっても日々の変化が大きい時期です。「妊娠10週の壁」などの心配事もあるでしょうし、つわりのピークを迎えて体がきつい人もいるでしょう。

しかしそんな中でも赤ちゃんは少しずつ成長しています。これから人としてどんどん成長していく赤ちゃんを見守りながら無理せず気持ちをゆったり保ちながら妊娠生活を送りましょう。安定期まであと一息です。自分の体が自分だけのものではないという実感と自覚をもちつつ、マタニティライフを楽しみましょう。