【医師監修】妊娠10週はつわりが軽くなる?エコー写真は?10週の壁はある?

妊娠10週になると赤ちゃんの成長に伴ってママになる実感がわいてきますよね。そしてつわりが重くのしかかる時期でもあります。このつわりは軽くなるのか、「妊娠の壁」は10週にもあるのかなどこの時期の気になることを説明していきます。またエコー写真についても紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠10週目ってどんな時期?
  2. 妊娠10週目はつわりが軽くなるの?
  3. 妊娠10週目でどう変わる?~ママの場合~
  4. 妊娠10週目でどう変わる?~赤ちゃんの場合~
  5. エコー写真で見る妊娠10週目の赤ちゃん
  6. 妊娠10週目つわり以外にもこんな症状が
  7. 妊娠10週の壁とは?
  8. 妊娠10週目にはこんなことに気を付けて!
  9. 妊娠10週目にできること、やれること
  10. 妊娠10週目は日々の変化が大きい時期

「妊娠10週の壁」とは何なのでしょうか。

「妊娠10週の壁」は2つあり心拍が確認できること、赤ちゃんの大きさが約3cmに達していることです。ここまで来ればとりあえずはひと安心ということになります。しかし実際は心拍が確認できた後も約5%の確率で流産が起こっています。確率が低いとはいえまだまだ気は抜けません。「妊娠10週の壁」を越えても油断せずにいきましょう。

流産の危険性と確率

前で述べたように赤ちゃんの心拍が確認できたことで「妊娠10週の壁」は越えたことになり、流産の確率はかなり低くなります。妊娠初期のママたちはこの壁の存在にドキドキしつつ、検診で心拍が確認できるとホッとするのです。

ただ、たとえ「妊娠10週の壁」を越えても流産の危険性がゼロになるわけではありません。腹痛は腹痛でも締め付けられるような腹痛やズキズキするような腹痛、強い痛みが続くような腹痛は流産の兆候である恐れがあります。そして腹痛と共に出血がある場合も要注意です。壁越えが終わると油断しがちですが、少しでも異常を感じたらすぐに病院で受診しましょう。

予防するためにできること

妊娠10週目も含め妊娠初期の段階で起こる流産の原因のほとんどが胎児の染色体異常にあると言われています。ですから妊娠初期の流産は仕方がないことでもあるのです。ですが流産のリスクを減らすためにできることもあります。

まずはとにかくゆったりと過ごすことです。ストレスや疲れをためず、睡眠は十分とりましょう。また前に述べたように便秘や下痢に注意しましょう。重いものを持ったり、ずっと同じ体勢でいたりすることはやめましょう。階段の上り下りにも注意して下さい。また特に以前に流産したことのある人は妊娠前に子宮の様子を確認することをおすすめします。とにかく自分の体を大切に、それが引いては赤ちゃんを大切にすることに繋がります。

(妊娠初期の流産についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にして下さい)

妊娠初期の流産の症状と原因は?出血量や基礎体温に兆候がみられる? | AKANBO[あかんぼ]
早期流産(妊娠初期の流産)とは?原因や確率、予防策は?手術は必要? | AKANBO[あかんぼ]
妊娠初期の流産には兆候が?確率は?症状や原因を知っておきたい! | AKANBO[あかんぼ]

妊娠10週目にはこんなことに気を付けて!

出典:https://www.pinterest.jp/pin/220183869268537959/

妊娠10週目を迎えて、いよいよママになる自覚も前以上に出てきます。この時期に気を付けて欲しいことを紹介します。

体重管理

妊娠10週目でも体重が増加してしまう場合があります。食べつわりなどがそれです。また、つらかったつわりも終わりを迎えると食欲も出てきて今までの分と言わんばかりについつい食べ過ぎてしまうことがあります。ですが急な体重増加は妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクも高めてしまい、ママ自身だけでなく赤ちゃんにも悪い影響を及ぼします。

これから先の体重管理を楽にするためにもバランスの良い食事を心がけ、赤ちゃんの成長の手助けになる栄養を摂るよう心がけましょう。

禁酒、禁煙、ノンカフェイン

お酒やタバコは流産や早産、低体重児や奇形児のリスクを高めます。またカフェインも赤ちゃんの先天性異常に繋がります。これらを摂るのは控えるようにしましょう。特にカフェインを含む飲料は意外に多く存在します。口にする前にノンカフェインかどうか確かめるようにしましょう。

血液循環

妊娠10週目は前に述べたように胎盤に送るための血液がたくさん作られる時期です。このため血液の循環を良くしておかないと赤ちゃんに栄養が届きにくくなってしまいます。

また、ママの体にも血管が浮き出てくるなどの異変が起きます。これが静脈瘤です。妊娠中は特に血液循環を良くしておかなくては、赤ちゃんにも影響が出ると知っておきましょう。改善するには日常的に長時間同じ姿勢は避け、足を高くしたり動かしたりして血行が悪くならないようにしましょう。また体を締め付けるような服も避けましょう。

先天性異常