つわりとケトン体の関係性とは?妊娠悪阻と診断される数値や治療法など解説
【医師監修】苦しいつわりで困っている妊婦さんに向けてつわりとケトン体の関係性をはじめ、ケトン体が与える母体・胎児への影響などを紹介します。ケトン体の検査方法・検査結果の見方、妊娠悪阻と診断されるケトン体の数値の目安、ケトン体の数値が高い場合の治療法もくわしく紹介します。
ケトン体とは?

「お腹に赤ちゃんが宿ったのは嬉しいけれど、とにかくつわりがつらい…」という人もいることでしょう。食事や水分をまったく受けつけられず食べても吐いてしまうなど、つわりが重くて赤ちゃんのことが心配になるほどだという人は、ケトン体の検査をしてみてはいかがでしょうか?ここでは、つわりとケトン体の関係を紹介します。
女の子ママ
20代後半
検査を受けたときに、ケトン体が多く出ていたことが判明。すごくしんどかった…!私は吐くのが苦手なので我慢していたのですが、相当重いつわりだったようです。
ケトン体とは、肝臓が脂肪をエネルギーにするために分解したときに出る物質のことです(※1)。「ケトン体ダイエット」という言葉で聞いたことがある人も多いでしょう。人間が活動のエネルギーにするのは主にブドウ糖なのですが、糖質制限を行うことでブドウ糖ではなく身体の脂肪をエネルギーとして使える状態にするのが「ケトン体ダイエット」です。
エネルギーとして脂肪が使われているかどうか、その目安が「ケトン体が出ているか」なのですね。では、そのケトン体とつわりの関係とはどのようなものでしょうか?
(つわりについては以下の記事も参考にしてみてください)
つわりとケトン体の関係性は?

身体がだるかったり頭が常に痛かったり、食欲がなく食べても吐いてしまったり…つわりは本当につらいですよね。そんなつらいつわりに、ケトン体はどのように関係しているのでしょうか?
先輩ママ
30代前半
長男のとき、頭が常にのぼせてしまうタイプのつわりを経験しました。今は2人目を妊娠中なのですが、夏が来るのが不安です…。
ケトン体が出ているかどうかでつわりの重さがわかる!

人間はブドウ糖をエネルギーにして日々活動しています。しかし、つわりがひどくて食事や水分が摂れない日が続くとどうなるでしょうか?供給されるエネルギー源がないため、身体は脱水症状を起こしたり飢餓状態になったりして、脂肪をエネルギーに変えケトン体を出すようになります(※1)。
ケトン体が出ているほど「脂肪を使っている」という状態です。つまりエネルギー源であるブドウ糖が体内にない状態を示しています。ケトン体が出ているかどうかはつわりの重さを表すことにもなるのですね。妊娠中でなかったら喜ばしいかもしれない身体の変化も、お腹に赤ちゃんがいるときは気をつけなければなりません。
増田陽子
内科医
ケトン体が出るということは血液中のブドウ糖が極端に不足している状況=飢餓状態ですので、体には大変危ない状態です。
(つわりについては以下の記事も参考にしてみてください)
ケトン体は母体や胎児に悪影響?

つわりが重くなると体内にケトン体が出ることを紹介しました。このケトン体は、お母さんの身体やお腹の赤ちゃんにはどんな影響があるのでしょうか?
ケトン体はつわり中の母体や胎児にどんな影響がある?
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