妊婦が甘酒を飲んでも大丈夫?酒粕や米麹には良い効果がある!?
【医師監修】甘酒は体が温まるからと思わず口にしてしまい「もしかしてアルコール入てっる?」とどっきりした経験はありませんか。実は原料によって妊婦さんに「ぜひ飲んで欲しい甘酒」と「飲んではいけない甘酒」があります。便秘解消など、妊婦さんに嬉しい効果も含めてご紹介します。
増田陽子
内科医
ただ過度に飲みすぎなければいいとは言いましても、ついつい飲みすぎてしまったり、人によって飲みすぎる基準が違います。なので出来るだけ妊娠中は飲酒を避けるようにしましょう。
酒粕を原料にした甘酒はアルコール入り、妊婦はNG

甘酒には2通りの種類があるというお話をしました。それは原料及び製造工程によって分けられます。アルコールが入っている甘酒というのは、酒粕を原料とした甘酒を指します。酒粕というのは日本酒を絞った「絞りカス」のことで、これそのものにアルコールが含まれています。
お湯で溶いた酒粕に砂糖などを加えて作られるのが、アルコールの入った甘酒です。酒粕自体のアルコール度数は8%前後ですが、粕甘酒にも1%前後のアルコールが含まれています。パッケージにアルコールが入っていることが表示されているので、注意して見るようにしましょう。「飲んじゃった」とあわててしまう甘酒は、こちらのタイプです。
米麹を原料にした甘酒はノンアルコール、妊婦もOK!
さてここからが妊婦さんにうれしいお話です。妊婦さんが飲んでも大丈夫…というよりもぜひ飲んでいただきたい甘酒。「飲んじゃった」なんて心配する必要がないどころか、滋養強壮、便秘解消、冷え解消など、体にうれしい効果が期待できます。
妊婦さんにぜひおすすめしたい甘酒は、米麹を原料にして作られたものです。米麹は蒸したお米に麹菌を繁殖させて作られますが、麹菌は酵素の働きによってお米のデンプン質を糖に分解します。ご飯と水に米麹を加えて発酵させた飲料。それが米麹から作られた甘酒で、ノンアルコールしかも酵素もたっぷりです。
日本人が古くから飲んできた甘酒も、米麹を原料に作られたもの。麹菌がお米のデンプン質を糖に分解するので、お砂糖などを加えなくても十分甘みをもっています。
栄養豊富な米麹甘酒は、妊婦の強い味方

妊娠期間中は、つわりなどで食欲が極端に落ちることも珍しくありません。お腹の赤ちゃんにたくさん栄養をあげて元気に育って欲しいのに…このような時、栄養補給をサポートしてくれる飲み物が甘酒です。
飲む点滴と呼ばれるほど、栄養満点!
先程の、風邪をひいてしまい薬が飲めない妊婦の方へ
— PurpleCrowDragonTea (@PurpleOolongTea) October 25, 2017
もし飲めたらですが💧甘酒をストロー直差しでちびちび原液で飲んで下さい
ヘタな栄養ドリンクより栄養ありますし、お肌の調子も良くなりますよ♪
無加糖、ノンアルのものを選んでくださいね🎵#ちょうどいい pic.twitter.com/JK8GW0ammK
米麹を使った甘酒(以下、麹甘酒と表現します)は栄養の固まりで、ブドウ糖の他にもビタミンB1、B2、ビタミンHとも呼ばれる水溶性ビタミンのビオチン(ビタミンB群)、必須アミノ酸などが含まれています。ブドウ糖、ビタミンB群といえば、疲労回復に欠かせない物質です。麹甘酒が「飲む点滴」といわれるゆえん、わかるような気がしますね。(※2)
妊婦にも、胎児にも必要な栄養を含んでいる

麹甘酒には妊婦さんだけではなくお腹の赤ちゃんにも欠かせない栄養素が含まれています。葉酸です。葉酸は水溶性ビタミンの一種でビタミンB群に分類されます。葉酸は細胞分裂を助ける働きがあることなどから、妊娠初期に特に摂取が推奨されている栄養素です。米麹100g当たりには葉酸が71μgが含まれているため、麹甘酒にも葉酸が豊富に含まれているのです。
妊婦さんの疲労回復にも、お腹の赤ちゃんの発育にも効果的。それが麹甘酒なのです。
(葉酸の摂取については以下の記事も参考にしてみてください)
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