妊婦が甘酒を飲んでも大丈夫?酒粕や米麹には良い効果がある!?
【医師監修】甘酒は体が温まるからと思わず口にしてしまい「もしかしてアルコール入てっる?」とどっきりした経験はありませんか。実は原料によって妊婦さんに「ぜひ飲んで欲しい甘酒」と「飲んではいけない甘酒」があります。便秘解消など、妊婦さんに嬉しい効果も含めてご紹介します。
増田陽子
内科医
また既に糖分が分解されているため、妊娠糖尿病などを気をつけている妊婦さんにも飲めるのが良いですよね
便秘解消など、妊婦にうれしい甘酒効果とは
妊娠中は子宮が大きくなり腸を圧迫する関係で、腸の動きが制限されて便秘しやすくなります。さらに妊娠中は黄体ホルモンの分泌が盛んになるため、交感神経の活動が高まり便秘になりやすい状態です。
体を思うように動かせないストレスや、マタニティブルーといわれる精神的な不安定さも、腸の運動を不調にする要因になります。このような要因が重なるため今まで便秘したことがなかった人でも、便秘に悩まされることがあるのです。
便秘解消に有効といわれて真っ先に思い出すのは食物繊維。麹甘酒の原料となる米麹100gには食物繊維が1.4g含まれています。さらに麹甘酒には腸内の善玉菌の餌となり腸内環境を整えるオリゴ糖も含まれているのです。
また便秘解消には水分の摂取も不可欠。食物繊維、オリゴ糖、水分、これら3つを同時に摂ることができるため、麹甘酒には便秘解消の効果があるといわれています。
(妊婦の便秘解消法については以下の記事も参考にしてみてください)
甘酒でほっと一息、妊婦のストレス解消に

ここまで甘酒の栄養効果についてお話してきましたが、麹甘酒にはさらなるメリットがあります。リラックス効果です。甘くて温かな飲み物を飲むことで、妊婦さんもほっと一息できるでしょう。妊娠するとホルモンバランスが変わり、体型が変わり、つわりなどで思うように食事もできないなど、妊婦さんには何かとストレスがかかります。
そんな時麹甘酒を飲んで、体も心もリラックスしてください。ストレスはさまざまな病気の原因にもなります。麹甘酒には副交感神経に働きかけるGABAが含まれているので、成分から見てもリラックス効果を期待できるのです。
(妊娠初期のストレス解消法については以下の記事も参考にしてみてください)
甘酒の飲み方…1日どれくらい飲んでいいの?
麹甘酒は栄養価が高いため、少ない量でも栄養補給をサポートできます。「せっかく体にいいのだから、どんどん飲みたい」と思われるかもしれませんが、飲み過ぎには注意が必要です。どんなに良いものでも、適量があることを知っておきましょう。
どんなに良いものでも、摂り過ぎは厳禁
麹甘酒は砂糖不使用ですが、ブドウ糖が含まれているので飲み過ぎれば妊娠糖尿病などにかかる可能性が高くなります。目安は1日200ml程度。一度に飲むよりも、おちょこ1杯程度(約30ml)を回数を分けて飲んだ方がいいようです。
増田陽子
内科医
予め測っておいて、気がついた時に1日かけて飲むのもおすすめです。注:既に妊娠糖尿病の疑いがある方は、担当の医師と相談してください。
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