【医師監修】妊娠2週目の症状と注意点！受精後・着床後の変化は？

妊娠2週目は妊娠超初期にあたりますが、受精したとしても身体に変化はなく、妊娠超初期症状も感じることはありません。もちろんつわりの症状はまだ出ることはありませんが、吐き気や頭痛の症状が出る可能性があります。排卵後に分泌される黄体ホルモンが吐き気や頭痛などの症状をもたらし、PMS（月経前症候群）と診断されることがあります。

またおりものの変化もあります。おりものの分泌量は排卵のときにピークを迎え、排卵後は徐々に減少に向かいます。排卵後のおりものの状態は、水っぽく少しドロッとした状態になると言われています。

排卵後には基礎体温が上昇し高温期に入りますが、受精したかどうかはわかりません。受精には排卵日のタイミングのほか、卵子の状態や精子の数や運動量、質の良し悪しにかかってきます。受精がうまくいかない場合もありますし、着床に問題があるケースもあります。受精できるかどうかを見極めるには、エコーで子宮内を見ただけではわからず、体外受精を試すほかないのが現状です。

一方で着床後にはおりものには変化がみられることがあります。おりものの変化は一概に決まった形ではなく、人によって個人差があります。妊婦さんになってから、そういえばあの時からおりものの様子が違うな、と思う程度のことが多いです。

着床できたら吐き気などのつわりの症状がすぐに出ると思われている方もいらっしゃいますが、つわりの症状はまだ出ません。そのため吐き気をもよおすこともありません。しかし着床後にはかすかな症状を訴える方が時々います。しかしこの時期の症状は、妊婦さんになってから思い出す程度で、確実に妊娠がわかるものでもありません。

着床は子宮内膜にハッチング（孵化）した細胞が潜っていきます。この時にチクチクとした痛みを感じたり、出血を伴ったりすることがあります。着床痛や着床出血と言われていますが、この症状はすべての人に起こるわけではなく、着床出血の症状があった方は実際には約20％ほどと言われています。

着床出血は、おりものに血液が混じったほどの少量の出血の場合が多いですが、時に生理と間違うほどの出血が起こることもあります。着床痛はかすかなもので、妊娠発覚後の妊娠初期頃に「そういえばチクチクとした痛みがあった」と後から妊娠の兆候であったということに気づく場合が多いです。おりものを注意深く見ておくともしかしたら着床出血に気づくことができるかもしれません。

着床痛や着床出血についてもっと知りたい方は、次の記事を参考にしてみてください。

基礎体温を測っている方は、着床が完了した頃がわかるかもしれません。排卵すると高温期に入りますが、着床が完了した頃に、一時的に体温が少し下がるインプランテーションディップという現象が起こることがあります。海外では広く知られており、妊娠の兆候の一つとして数えられています。しかしこの現象も着床出血などの症状と同じく、全ての人に起こることではありません。

妊娠初期は変わらず体温は高温期を維持するので、1～2日ほど体温の下がるインプランテーションディップは基礎体温表を見るとすぐにわかるほどです。

インプランテーションディップについてもっと知りたい方は、次の記事を参考にしてみてください。