着床出血は痛みを伴う？腹痛は危険？生理痛との違いは？

着床出血は妊婦の約1～2％が経験する症状ですが、医学的用語では「月経様出血」といいます。着床出血の原因は、受精卵の表面にある絨毛（じゅうもう）という細かい突起が着床する際に子宮内膜を傷つけることです（※1）。この時に痛みを感じる場合もあります。

痛みを感じると妊娠に対して不安を感じてしまう方が多いのですが、この時の痛みの原因は一体何なのでしょうか？今回は着床出血と痛みの関係性について解説していきます。

着床出血がみられた際に体に異変を感じることがあるでしょう。中でも着床時期に感じる痛みは「着床痛」といわれています。

このような症状を経験していない方は「着床出血と共に感じる痛みってどんな感じ？」「体のどのへんが痛くなる？」と疑問を抱くかもしれません。そこで下記ではどの部位に着床痛が現れるのか、着床痛の痛みの原因とは一体何なのかについて解説していきます。

もし受精卵が子宮内膜に着床していれば、着床が開始された時点で妊娠は始まっています。受精卵が着床すると体内では新たに妊娠ホルモンの分泌が開始され、もともと体内にあった女性ホルモンはさらに増加。このことからいつもと違うホルモンバランスになり、妊娠症状を感じるようになります。

妊娠症状の中には体に痛みを感じる症状もあり、着床時期に出血とともに痛みを感じる場合は妊娠症状によるものだと考えられます。

着床出血が起こる際に痛みが発生しやすい箇所は、大きく下腹部と腰に分けられます。下腹部の痛みで多いのは子宮からの痛みです。これから大きくなる胎児のために空間を作ろうと子宮が伸縮していることや、着床時の絨毛の刺激を受けることによるものと考えられます。

腰の痛みは妊娠ホルモンによって骨盤が広がり歪みが生じること、血流が悪くなり血が溜まることで発生しやすくなります。いずれも妊娠初期症状に当てはまり、安定期頃になれば次第に痛みは軽減していくでしょう。

(着床時期については以下の記事も参考にしてみてください)

着床出血に伴う痛みとはどのようなものなのか、気になりますよね。痛みは人それぞれ感じ方に違いがありますが、読者の方から寄せられた体験談の痛みには下記のようなものがあります。

●ズーン・ズンズン
●ツキンツキン
●シクシク・チクチク

鋭利なもので刺激されている痛みや、重いものをのせているような怠さなど、痛みにはかなりのバラつきがあるようです。痛みの強さもにも個人差があり、普段と変わらず生活できる人もいれば、安静にする時間が増えたなどさまざまです。

（着床出血と妊娠の関係性については以下の記事も参考にしてみてください）