【医師監修】妊娠後期・臨月のおりものの変化と特徴!量は?何色?おしるしとの違いも

妊娠後期や臨月に入ると、おりものに変化は見られることがあるようです。おりものの量が増えたり、色が変わったりもします。おりものおおもっていても色によってはおしるしだったりすることも。今回は妊娠後期や臨月のおりものの変化と特徴について説明していきます。

( 5ページ目 )
Commentator
|
専門家監修
増田陽子
平成22年「St. Methew School of Medicine」大学医学部を卒業し、日本・米国・カリブ海の医師資格を持っています。・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. おりものとは?
  2. おりものの役割
  3. 妊娠後期・臨月のおりものと通常のおりものは違う
  4. 妊娠後期・臨月のおりものの特徴
  5. 妊娠後期・臨月のおりものの量
  6. 妊娠後期・臨月のおりものの色
  7. 妊娠後期・臨月のおりものに血が!おしるしの可能性
  8. 妊娠後期・臨月におりもの以外の分泌液が出た場合は
  9. 妊娠後期・臨月にこんなおりものが出たら要注意!
  10. 妊娠後期・臨月のおりものとうまく付き合おう

妊娠後期や臨月に入ると、おりものの量や色、臭いなども変化していきます。心配のない場合もありますが、黄緑になるなどの場合は産院への受診が必要な場合もありますので、下記を参考にしてみてください。

黄緑色のおりもの

黄緑色のおりものが出た場合には注意が必要です。主に以下のようなものがありますがほうっておくと赤ちゃんに影響する可能性もあります。(※4)

●トリコモナス膣炎…黄緑またはきつい緑色で水っぽく泡状。きつい臭いを放ち、外陰部にかゆみや痛み感じる
●クラミジア感染症…黄緑色のおりもので排尿時に痛みを伴い悪臭がある
●淋菌感染症…黄緑色の膿状のおりもので強い悪臭、発熱や下腹部痛
●細菌性膣炎…黄緑色や茶色がかったおりもので、ストレスなどが原因といわれる

上記で説明した感染症の中にクラミジア感染症のように性行為によって起こる感染症にかかっていると診断された場合には、パートナーも感染してしまっている可能性があります。近年若者の中で感染者が増えている感染症ですので、注意が必要です。パートナーも一緒に病院を受診しましょう。

増田陽子

内科医

いずれも感染症であり、妊娠中は治療が難しかったり、胎児に影響のあるものもあります。なので、おかしいと思ったら出来るだけ早く病院へ行きましょう。早期発見、早期治療がカギになってきます。

かゆみ、発熱を伴うカンジダ膣炎

妊婦さんで発症率が多いのがカンジダ膣炎です。この場合はおりものがポロポロとしていて、強いかゆみを感じることが多いです。

他にも黄色いおりもので発熱を感じる場合には、卵巣炎や子宮内膜炎になっている可能性があります。これらの症状を感じた時はすぐに産院を受診してください。

血が混じっている

妊娠後期や臨月に入って、血が混じった茶色いおりものが出た場合にはおしるしの可能性が高いです。上記でもおしるしについて説明しましたが、下腹部に痛みを感じたり、頻繁に出血するなど異常を感じることももあります。

その場合他の原因も考えられますので、産院を受診してくださいね。

妊娠後期・臨月のおりものとうまく付き合おう

妊娠後期や臨月ではおりものが様々に変化することがよくわかりますね。おりものとはママの体の変化を感じ取れるバロメーターでもあります。そろそろお産が近づいている合図や感染症などの変化をママに教えてくれています。

妊娠後期や臨月に入ると、どんどん体が重くなり、動くことも億劫になりますが、おりものの臭いや量の変化は日頃から確認し、いつでも出産できる準備をしておきましょう。おりものの知識や出産の知識を事前に学んでおくことで、余裕を持ってお産に取り組めます。