【医師監修】妊娠後期・臨月のおりものの変化と特徴!量は?何色?おしるしとの違いも

妊娠後期や臨月に入ると、おりものに変化は見られることがあるようです。おりものの量が増えたり、色が変わったりもします。おりものおおもっていても色によってはおしるしだったりすることも。今回は妊娠後期や臨月のおりものの変化と特徴について説明していきます。

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専門家監修
増田陽子
平成22年「St. Methew School of Medicine」大学医学部を卒業し、日本・米国・カリブ海の医師資格を持っています。・・・
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Contents
目次
  1. おりものとは?
  2. おりものの役割
  3. 妊娠後期・臨月のおりものと通常のおりものは違う
  4. 妊娠後期・臨月のおりものの特徴
  5. 妊娠後期・臨月のおりものの量
  6. 妊娠後期・臨月のおりものの色
  7. 妊娠後期・臨月のおりものに血が!おしるしの可能性
  8. 妊娠後期・臨月におりもの以外の分泌液が出た場合は
  9. 妊娠後期・臨月にこんなおりものが出たら要注意!
  10. 妊娠後期・臨月のおりものとうまく付き合おう

妊娠後期や臨月になると妊婦健診は二週間おきや一週間おきになってきます。妊婦健診の際に子宮口の検査をするのですが、その際に傷ついて出血しおりものが茶色くなってしまうこともあります。だらだらと出血が続くようなら産院に相談しましょう。

この他、37週未満の出血には早産の可能性がありますので注意が必要です。この場合はすぐに産院に連絡しましょう。

(おしるしについては以下の記事も参考にしてみてください)

増田陽子

内科医

おしるしは妊婦さん誰にでも起こる症状ですが、個人差があります。しかし鮮血が大量に出て止まらない場合には、直ぐに病院へ電話しましょう。

臨月のおしるしとは?色や量などの特徴は?続くと出産が近いってほんと?
妊娠後期の出血は危険!?少量の鮮血、茶色いなどの症状と原因について

妊娠後期・臨月におりもの以外の分泌液が出た場合は

妊娠後期や臨月にはおりものやおしるしの他にも分泌液が出ることがあります。尿漏れや破水などがありますが、これらはよく似ているため、妊娠後期の「おりもの」「尿漏れ」「破水」はなかなか判断できない妊婦さんも多いようです。(※3)

尿漏れ

妊婦さんになると骨盤の歪みやお腹の重みで尿漏れを引き起こしやすくなっていきます。尿漏れの頻度は様々で、妊娠初期から尿漏れを感じる方や、妊娠後期のお腹が大きくなってきてから感じる方もいるようです。尿漏れの特徴としては以下があります。

●くしゃみや咳をした拍子に出てしまう
●黄色みがかっている
●尿独特のアンモニア臭がする
●自分の意思で止められる

まれに膣炎や感染症の影響で尿漏れなどを引き起こす可能性もあります。尿漏れの他に、デリケートゾーンの痒みや痛みを感じたら、必ず産院を受診しましょう。

破水

妊娠後期や臨月に入りお産が近づいてくると赤ちゃんを包んでいる袋が破れ子宮内の羊水が出てきてしまうことがあります。これを破水といいます。破水をすると数時間後にお産が始まることが多いので、破水を見分けることはとても大切です。破水の特徴としては以下があります。

●動くたびにチョロチョロ出てくるまたは大量にばしゃっと出てくる
●透明、白い色、白く濁った色
●生臭い、独特の異臭
●自分の意思で止められない

破水の場合は、床がべちゃべちゃになる程大量に出てしまう場合や、パンと弾けるような音とともに羊水が飛び出してしまうこともあるようです。(※1※2)

尿と破水を見分けるポイントは、自分の意思で止められるか止められないかです。尿の場合自分の意思で止めることができるのに対して、破水の場合出てしまったらもう止めることはできません。

(破水については下記も参考にしてみてください)

胎動が痛い!妊娠後期に激しいと破水もある?赤ちゃんの影響は?
臨月の過ごし方や外出の際の注意点!破水対策や陣痛に備えよう!

妊娠後期・臨月にこんなおりものが出たら要注意!