【医師監修】妊娠29週の妊婦・胎児の状態は?症状と注意点!逆子対策や羊水の量も!

妊娠後期に入った妊娠29週は、お腹も大きくなってきて胎動も激しいくらい感じられて、妊娠中であることをしっかり感じられる時期です。そんな妊娠29週を楽しむために、妊婦・胎児の状態や妊婦の体に現れる症状と注意点を紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 元気な胎児の様子を感じられる妊娠29週
  2. 妊娠29週の妊婦の状態
  3. 妊娠29週の胎児の状態1. からだの成長
  4. 妊娠29週の胎児の状態2. 聴覚の発達
  5. 妊娠29週の胎児の状態3. 胎児の向き
  6. 妊娠29週の症状1. お腹の張り
  7. 妊娠29週の症状2. むくみ
  8. 妊娠29週の症状3. おりものが増える
  9. 妊娠29週の注意点1. 羊水の量
  10. 妊娠29週の注意点2. 逆子対策
  11. 妊娠29週はそろそろ育児用品の準備をスタート
  12. 妊娠29週に不安なことがあれば健診で相談を

妊娠29週目は妊娠後期に入っており、子宮が胸の方まで大きくなっていることから、下半身から流れてきた血液が心臓に流れ込む下大静脈が圧迫されます。そのため、血のめぐりが悪くなって手足のむくみが出やすくなります。また、体内の水分の量が増加しているのもむくみの原因となっています。夕方や夜に見られることが多いですが、一晩横になって眠って朝にはおさまっているならば、気にする必要のない範囲のむくみといえます。

つらい場合は、マッサージや着圧ソックスなどによって緩和したり足を高く寝るなどの方法を試してみましょう。お腹の張りがでるようならば、無理にはしないでくださいね。むくみが強く解消せず、めまいや頭痛もあるようならば妊娠高血圧症候群の兆候の可能性もありますので、そのような自覚症状があるならば、健診などで相談してください。

妊娠29週の症状3. おりものが増える

妊娠初期にもおりものが増えることがありましたが、妊娠29週目ごろからは再びおりものが増えてきます。おりものが増える原因は、ホルモンバランスの変化や産道が少しずつ開く過程で膣がゆるんでいるなど、出産に向けて体が準備しているためです。妊娠後期におりものが増えるのは自然なことですので、心配はいりません。おりものシートを利用してこまめに交換したり、通気性の良い下着を着用するなどして。おりものが多くてもむれたりしないように清潔を保ちましょう。

おりものに異常があれば感染症を疑って

おりものの量が増えるだけでなく、においや色がこれまでのおりものと違ったり、かゆみがある場合には要注意です。おりものが多いことによる不快症状ではなく、細菌などによる感染症が起きている可能性があります。妊娠中も妊娠前と同じで正常なおりものは透明や白色で、水っぽい質感です。

それが例えば、白いポロポロとした形状のおりものは、カンジダ膣炎が疑われます(※6)。妊婦さん自身が不快なだけでなく、出産の際に赤ちゃんへの感染が心配されることから、早くに治したほうがよいものといえます。産院で相談して、治療を受けましょう。膣に菌の増殖を抑える錠剤を入れたり、塗り薬などを出してもらうことで、1~2週間で治ることが多いです。

他に、黄色や緑色のおりもの、腐ったようなにおいのおりものなども異常のサインかもしれません。おりものが茶色っぽい場合には子宮内で出血しているおそれがあり、早産につながる兆候である可能性もありますので、産院に相談することをおすすめします。

(妊娠後期のおりものの変化については、以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠後期・臨月のおりものの変化と特徴!量は?何色?おしるしとの違いも | AKANBO[あかんぼ]

妊娠29週の注意点1. 羊水の量

妊娠28週から36週ごろに起こりうるトラブルとして、羊水が多すぎたり少なすぎたりするというものがあり、赤ちゃんにリスクがある状態です。このような症状が起こる原因は妊婦さんの行動や生活にあるわけではなく、また自覚症状がある場合もありますがないケースもあります。エコー検査で羊水の量がわかるため、健診で指摘され措置がとられることが多いようです。もしものために知識として知っておくとよいでしょう。

羊水の正常な量とは

胎児は子宮の中で羊水に守られています。羊水には衝撃を吸収するクッションの役割や、肺呼吸の練習をする役割があり、とても大切なものです。羊水の量は妊娠週数の経過に伴い胎児や子宮の大きさとともに変化していきます。妊娠10週で30ml、20週にはどんどん増えて350mlになり、ピークは30〜35週ごろで最大で約800mlになり、臨月に入ると少しずつ減少します。妊娠29週目はピークの少し前なので、500〜700ml程度の羊水があると考えられます。(※7)

羊水過多

羊水の量が多い状態で、800ml以上ある場合を羊水過多としています。原因は胎児の状態にあると考えられており、髄液が漏れ出てしまっていたり、消化の機能かうまくいっていなかったり、羊水を飲み込むことかできていなかったりするためだといわれています。

また、妊婦が妊娠糖尿病や妊娠高血圧症などで巨大児である場合にも起こることがあるとされています。赤ちゃんには早産のおそれがあり、妊婦さんには動機や息苦しさ、お腹の張りが起こりやすいなどの自覚症状がありお腹が大きくなります。多すぎる羊水をお腹から抜く処置をしつつ、安静にすることが大切です。

カズヤ先生

産婦人科医

羊水穿刺は感染症などのリスクが高いため慎重に行うべきです。

羊水過小