妊娠後期の腰痛の原因と対策!臨月のひどい腰痛は出産兆候?
【医師監修】もうすぐ赤ちゃんに会える喜びに満ちあふれた妊娠後期。しかしこの時期にはひどい腰痛や背中の痛みに悩まされる妊婦さんが増えますよね。臨月に起こるこのひどい腰痛は出産の兆候だったりするのでしょうか。妊娠後期の腰痛の対策についても調べました。
カズヤ先生
産婦人科医
妊娠後期には子宮も胎児も大きくなり、出産前になれば羊水も含めれば、妊婦さんは5キロ近い子宮をお腹の中に抱えていることになります。 これだけの重量の子宮を抱えながら歩いたり、生活をしていれば当然、普段の何倍もの負荷が腰にかかってきます。 これが妊婦さんの腰痛の大きな原因の一つです。
(体重増加については以下の記事も参考にしてみてください)
妊娠後期のひどい腰痛はホルモンバランスの変化が原因?

妊娠中のホルモンバランスの変化も激痛を伴う腰痛の原因です。ホルモンバランスの変化がなぜ起きるのかというと、出産のときに赤ちゃんの通り道を作ってあげる為です。骨盤周りのじん帯を緩める「リラキシン」というホルモンが分泌されることにより起こります。(※2)そのため妊娠後期の骨盤周り筋肉には大きな負担となり、ひどい腰痛を起こす要因となります。
(ホルモンバランスについては以下の記事も参考にしてみてください)
妊娠後期には背中の痛みもある?

妊娠中は腰痛だけでなく背中の痛みに悩まされる妊婦さんも増えます。特に妊娠後期にもなるとその痛みは激痛だったりします。背中の痛みの原因は何なのでしょうか?また背中の痛みで「右側」だけ痛いという症状はある病気のサインかもしれません。妊娠後期の妊婦さんは特に背中の「右側」だけ痛む症状に要注意です。
背中が痛くなる原因は?
妊娠中に背中の痛みがある原因も、腰痛とよく似ています。大きくなったお腹を支えるため体が反り返ってしまい、知らず知らずの間に背中にも負担がかかっています。また妊娠中には背中の可動域も狭くなっているので咄嗟の動きをしたときに「ぎっくり背中」になってしまう可能性もあります。
背中の右側の痛みはある病気の可能性も!
背中の痛みを我慢することで病気を見逃してしまう可能性があることも。特に右側の背中の痛みは病気のサインの場合があります。右側の背中に激痛を伴うような痛みがある場合は、「妊娠性水腎症」という病気を疑ってみましょう。自覚症状は妊婦さんが経験する以下の症状に似ています。(※3)症状が気になるようであれば、医師に相談することをおすすめします。
●尿漏れ
●下腹部、腰痛
●発熱
●倦怠感、吐き気

妊娠中は「妊娠性水腎症」になりやすいと言われています。「妊娠性水腎症」は立っていられないほどの激痛を背中の右側に感じる場合もあります。エコー検査でも「妊娠性水腎症」は分かるので、背中の右側の痛みが気になった場合は早めに病院を受診しましょう。ではなぜ妊婦さんがなりやすいのか。以下が理由としてあげられます。
●子宮が尿管を圧迫するため
●黄体ホルモンが影響し、腎臓に尿が貯まるため
カズヤ先生
産婦人科医
妊娠後期になり子宮が大きくなると、腎臓と膀胱の間にある通路である尿管を圧排することがあります。 特に、子宮は右側にローテーションしていることが多いので、右側の尿管が圧排され閉塞するリスクがあります。 そうなると水腎症といって腎臓の出口が尿管が狭窄することで詰まってしまい、腎機能が低下したり、腰背部に痛みが生じます。 水腎症は腎盂腎炎という感染症を併発しやすく非常に危険なので、こういった症状があれば、すぐにかかりつけ産婦人科医に相談しましょう。
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