【医師監修】妊娠38週の妊婦・胎児の状態は?症状は?臨月の注意点!体験談も

妊娠38週はいよいよ出産が間近になる時期。自分の身体や胎児がどのような状態なのか気になりますね。また出産を控え様々な症状も現れてきます。ここでは妊娠38週の様子や臨月の注意点についてみていくとともに、体験談も紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠38週の妊婦さんの身体の状態は?
  2. 出産も間近!妊娠38週の妊婦さんの様子
  3. 妊娠38週の胎児の状態は?
  4. 妊娠38週によくある症状は?
  5. 臨月の注意点は?
  6. 妊娠38週目におすすめの過ごし方
  7. 妊娠38週に起こる可能性のある病気やトラブル
  8. 妊娠38週に注意しておきたい胎児の病気
  9. 妊娠38週で陣痛がきたら?
  10. 妊娠38週の妊婦さんの体験談
  11. 妊娠38週は妊婦も胎児も出産に備える時期

だるくて辛い足のむくみ。マッサージをしたり足湯をしたりしてリラックスしながら解消しましょう。テレビを見ている時や寝ている時など長時間座ったり横になっている時には、クッションなどをいれて足を高くしておくのもおすすめです。

食べ過ぎや塩分の摂り過ぎに注意

お腹が楽になったからといってここで食べ過ぎてしまうと難産の原因になったり、産後に体重を戻すのが大変になったりします。ゆっくりよく噛んで食べる、温かい汁物から食事をスタートする、寝る前は食べないなど食欲をコントロールしましょう。

ストレスも食欲増加につながるので友達とおしゃべりしたり買い物をしたり、好きな本や漫画を読んだりと発散させるのも効果的です。また食べる量が増えると同時に増えるのが塩分の摂取量。妊娠高血圧症候群ではない妊婦さんでも、出産まで塩分控えめを守るべきなことは変わりません。

出産前の時間を楽しむ

出産後は今までの生活ががらりと変わります。特に赤ちゃんが小さいうちは外に出ることも難しく、外出できるようになってもなかなかママの思うようには動けなくなります。もちろん赤ちゃんのいる生活はまた別の楽しみがありますが、子育ては長く続きます。出産前の今しかできないことを十分に楽しんで、出産を迎えましょう。

妊娠38週に起こる可能性のある病気やトラブル

妊娠38週で起こる可能性のある病気やトラブルには次のようなものがあります。緊急性のあるものは特に注意が必要ですので、どんな症状が出るのか覚えておくと安心です。

常位胎盤早期剥離

常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)とは、赤ちゃんがまだ子宮の中にいる間に胎盤が先に剥がれてしまう症状です。胎盤は赤ちゃんに栄養を与える大事な役目を果たしています。その胎盤が先に剥がれてしまうことで赤ちゃんが危険なだけでなく、剥がれた時の出血やショックや合併症で母体も危険も危険な状態になります。

発症確率は高くはありませんが非常に怖い症状です。不正な出血や赤ちゃんの胎動の停止など常位胎盤早期剥離の疑いを感じた時には迷わず受診しましょう。

逆子

逆子は赤ちゃんの頭が下を向かず、上にある状態をいいます。それまで逆子であっても妊娠38週目にはほとんどの赤ちゃんが頭が下の体勢になっていますが、逆子のままだった場合は帝王切開が選択肢に入ってきます。

逆子だからといって必ずしも帝王切開で出産しなければならないということはありません。しかし無理に自然分娩を選ぶと赤ちゃんがうまく出てくることができない可能性もあります。妊娠38週で赤ちゃんがまだ逆子の場合には先生をよく相談し、リスクの少ない方法をとりましょう。

妊娠38週に注意しておきたい胎児の病気

妊娠38週には胎児が大きく成長しています。そのためにトラブルが起こる、または発見されることがあります。

胎便吸引症候群

妊娠38週には消化器官が完成していることから、胎児の腸には胎便が溜まり始めます。胎便は通常出産後まで溜まったままですが、まれに胎児が生まれる前に排出していまい、胎便が混ざった羊水を吸い込むことで気道が詰まってしまったり呼吸器や肺に炎症が起きたりすることがあります。これを胎便吸引症候群(たいべんきゅういんしょうこうぐん)といいます。

胎便吸引症候群でも普通に出産できることがほとんどです。そして生まれた後に胎便を取り除くなどの処置をします。場合によってはNICUで集中治療を受けることもありますが数日ですむことが多く、合併症の確率も低いです。

児頭骨盤不均等