【医師監修】着床すると下痢になる?妊娠超初期症状?腹痛や寒気を伴うと危ない?

「着床と下痢に関係性はあるの?」「下痢ってひとまとめにしてもいいの?」妊娠を望んでいる人は小さな身体の変化にも敏感になりますよね。そこで今回は妊娠初期症状や着床のメカニズムを解き、どうして下痢がおきるのか、またその下痢の症状について紹介していきます。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠超初期っていつ?どんなことが起こってるの?
  2. 着床する時期
  3. 子宮内膜以外の着床ってあるの?
  4. 着床するとどうなる?
  5. 着床したかどうか自分でわかるの?
  6. 妊娠超初期症状と月経前の症状に違いはあるの?
  7. そもそも下痢とは?
  8. 下痢にも種類ってあるの?
  9. どうして着床すると下痢になる?
  10. 下痢をすると流産しちゃうの?
  11. 下痢の時の食事
  12. 腹痛や吐き気、寒気を伴う下痢は危険?
  13. 着床時期にできることは?
  14. 日頃から体調管理に努めましょう

着床すると一部ですが上記に述べたようなことが身体に変化として起こります。妊娠超初期症状も月経前の症状も、ほとんど同じです。そのため、妊娠の可能性がある場合には風邪薬や下痢止めなどは飲まない方が安心です。

そもそも下痢とは?

下痢とは、通常の便より多く水分を含んだ柔らかい便のことをいいます。体調がいつもと同じ場合、便中の水分の割合は約70%ほどであるのに対して、下痢になっている時は便中の水分割合は80%以上となっています。その中でも、90%以上が水分になってくると形のない水性の下痢になってしまいます(※7)。

下痢にも種類ってあるの?

便秘は女性によく見られる症状ですよね。日常的に気にされている方もいらっしゃると思います。しかし下痢に関しては「お腹が冷えちゃったかな?」「何か変なものでも食べたかな?」とあまり深くは考えない人が多いのではないでしょうか?

実は下痢にも種類があります。「急性下痢」と「慢性下痢」です。これは下痢が続く期間によって分けられます。

1.急性下痢

ある日突然、激しい腹痛などを伴う下痢が2週間くらい続いて治ることを急性下痢といいます。ほとんどの人が経験したことがあるのではないでしょうか。

●暴飲暴食
●過剰なアルコールの摂取
●身体の冷え
●アレルギー反応
●ウイルス性

これらの原因が考えられます(※7)。急性下痢は日常生活で起こりやすく安易に考えてしまいがちです。

急性下痢の対処法

下痢の時は胃腸の働きが低下しています。普段と変わらない生活をすると、体調の回復は遅れてしまいます。急性下痢の時は脱水症状になりやすいです。まず水分は忘れずに摂取してください。常温やぬるま湯など胃腸に刺激をあまり与えないものにしましょう。そして、半日ほど絶食をしてからおもゆや野菜スープなど胃腸にやさしいものから食べ始めてください。

このように胃腸を休ませてあげる生活を送っていても治りが悪いようでしたら、医療機関を受診してみてください。

2.慢性下痢

下痢の症状が2週間以上続いていたり、繰り返し起こる下痢のことを慢性下痢といいます。「そういえば、ずっと下痢が続いているな……。」と曖昧な感じで気づく人が多いようです。原因のほとんどは『過敏性腸症候群』という非感染性のストレス(※7)。緊張や不安、寝不足からでも慢性下痢になってしまいます。

また、下痢の他に体重減少や血便などが現れる場合には別の病気の可能性がありますので、医療機関を受診しましょう。

慢性下痢の対処法

急性下痢と同じく脱水症状に気を付けましょう。冷たい飲み物や刺激物、食物繊維を多く含む食品は避け、重湯や白湯などの温かい飲み物を飲んでリラックスすることが大切です。また、日頃から腸内環境を整えるためにヨーグルトなどの乳酸菌やビフィズス菌なども積極的に摂取しましょう。ストレスを溜め込まないように無理のない生活を送ることもポイントです。