人工授精後の過ごし方！飲酒や性行為はダメ？仕事や入浴時は注意！

人工授精ではカテーテルを子宮内に挿入するため、少量の出血や軽い生理痛のような痛みを感じる人もいます。我慢できる程度のものであれば、数日経過すれば治まることがほとんどです。性行為や体に負担をかけることは控え、安静にしていましょう。

しかし出血が大量だったり激しい痛みを伴うようであれば、すぐに病院で受診を。人工授精によって膣内が傷ついていたり、人工授精に使用した精液内のばい菌などから、腹膜炎を起こしている可能性もあります。

また着床のタイミングで出血や腹痛が起こることがあります。数日から1週間程度で治まることが多いようです。こちらも少量の出血と我慢できる程度の腹痛であれば心配することはないでしょう。しかし生理と同じくらいの出血が見られたり、激しい腹痛があれば、すぐに病院に確認を取ることをオススメします。

（人工授精における着床時期やその時の症状について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください）

人工授精後は性行為に関しても制限はありません。人工授精当日に性行為をすると排卵日に合わせて精子を送り込むことにつながり、妊娠の確率が上がるともいわれています。さらに人工授精当日に性行為をすることで、女性ホルモンの分泌を促進し心身をリラックスさせる効果も期待できるでしょう。

しかし性行為によって妊娠が妨げられてしまう可能性があるともいわれています。子宮を収縮させる作用がある精液中のプロスタグランディンの影響です。さらに性行為によって雑菌が侵入するなど感染につながる恐れもあります。性行為をする際には、とくに清潔にすることが必要です。

人工授精後の過ごし方で特に気になるのは「飲酒と喫煙が大丈夫か」ということではないでしょうか。毎日晩酌をする習慣がある人や、なかなかタバコがやめられない人にとって非常に気になるところだと思います。また自分はタバコ吸わないけど副流煙はどうなの？という人もいるでしょう。それでここでは、人工授精後の飲酒・喫煙の是非についてご紹介します。

人工授精後の飲酒は、少しであれば血流をよくしたりリラックス効果を期待できるので問題ないとする場合が多いようです。これまで飲酒が日々の習慣となっている人には、禁酒というのもツライですよね。しかし過度の飲酒はNGです。適量以上の飲酒によって、ホルモンバランスを崩したり体を冷やしてしまって妊娠を妨げてしまう恐れがあります。

また妊娠中は飲酒は絶対にNGです。妊娠4週までの妊娠超初期には飲酒の影響は少ないとされますが、過度の飲酒は胎児アルコール症候群や流産リスクを上げる恐れがあります。妊娠4週以降になると赤ちゃんの臓器や体が作られてくるので、奇形や発育不全などのリスクも。妊娠が判明した時点で、飲酒は控えることを心得ておきましょう。

（妊娠中の飲酒については、以下の記事も参考にしてみてください）

タバコは人工授精後に限らず妊活中からやめましょう。喫煙によって血流が悪くなり妊娠機能が低下します。他にも子宮の環境や卵子の質を悪くしたり、ホルモンバランスを乱します。妊娠しにくい体になる恐れがあるだけでなく、胎児の乳幼児突然死症候群や低体重リスクを高めることがわかっているので、妊娠を意識したらすぐにタバコはキッパリやめましょう。

男性側も同様です。喫煙は精子奇形率を高めるとの見解もあります。また受動喫煙による女性側への影響も考えなければなりません。妊娠を望むなら夫婦で禁煙をするようにしましょう。