破水が陣痛前に起きたら？出産までどれくらい？入院準備は？実体験あり

赤ちゃんを守っている子宮や羊水ですが、これらに「感染症」「子宮内圧の上昇」「子宮への刺激」などが加わることで前期破水のリスクが高まります。ここからは、破水と子宮について詳しくご説明していきましょう。

前期破水の最多の原因は絨毛膜羊膜炎です。赤ちゃんを包む卵膜は「脱落膜」「絨毛膜」「羊膜」という3層で構成されています。この中の絨毛膜と羊膜に細菌が感染することで炎症が起こる場合があり、これを絨毛膜羊膜炎といいます。

絨毛膜羊膜炎などの感染症にかかると卵膜が弱くなったり、破れやすくなり前期破水の確率が上がるため注意が必要です。出産時適切な対処をしなければ赤ちゃんに影響がある場合があります。

子宮内圧が高まると、卵膜が破れる原因になり前期破水のリスクが上がります。子宮内圧は「羊水過多症」「妊娠中期の子宮への負担」「多胎妊娠」などで上昇します。また、胎位異常という赤ちゃんの姿勢が悪い状態になることも、子宮内圧上昇の原因になるため注意が必要です。

妊娠中は、性交渉をすると卵膜が破れてしまい、前期破水につながる場合があります。また、重い荷物を持つと腹圧がかかり破水する危険性が高まるので注意が必要です。

（陣痛については以下の記事も参考にしてみてください）

出産時は赤ちゃんへの影響が心配ですよね。特に陣痛前に破水が起きる前期破水は注意が必要です。

臍帯脱出は、とても危険で破水の際に起こる可能性があります。これは、破水で羊水が出る際に臍帯が子宮口外に出てしまうことです（※2）。

この現象が起きると、赤ちゃんに酸素が行き届かない状態になるため、帝王切開の処置がとられます。赤ちゃんが小さい場合や逆子の場合にはリスクが高まるため、安全に出産できるよう病院で対処することが大切です。