早期破水・前期破水とは?原因や症状、見分け方は?治療の流れや予防法も
【医師監修】妊娠してお腹が大きくなってくると、破水のことが気になります。破水には早期破水と前期破水があります。この二つはどう違うのでしょうか。早期破水と前期破水の原因、見分け方、治療の流れ、予防法について、先輩ママの体験談や産婦人科医の指摘を基に説明します。
早期破水、前期破水とは

破水は「いつ」「どのように」起こるかによって、呼び方や対処方法が変わってきます。早期破水と前期破水はどう違うのでしょうか。破水の仕組みも含めて説明します。
破水の基礎知識
まず破水の基礎知識について。腹の中の赤ちゃんは「卵膜」 という膜に包まれています(※1)。破水とは何らかの理由で卵膜が破れ、中に入っている羊水が流れ出てくることです。通常の出産の流れでは、陣痛から分娩が始まり、子宮口が全開になったときに破水が起きます。しかし、陣痛より先に破水が起きたり、陣痛後に子宮口が全開する前に破水したりするケースもあるのです。
早期破水と前期破水は何が違うの?
早期破水と前期破水は何が違うのでしょうか。子宮口が十分に開く前の破水という点では、早期破水と前期破水は同じです。違いは破水が陣痛の前か後に起きるかです。陣痛が始まる前の破水が前期破水です。陣痛の後に起きる破水が早期破水です。
二つを区別する理由は、早産の危険性が含まれるかどうかです。前期破水には、妊娠週数が少なく早産の危険性がある時期の破水も含まれます。これに対して、早期破水の場合は、子宮口が全開する前に破水から分娩が始まっても、出産自体は比較的スムーズに進みます。
早期破水、前期破水の原因

卵膜には、分娩が始まって出産するまで赤ちゃんを守る役割があります。どうして陣痛より先に卵膜が破れ、破水が起きてしまうことがあるのでしょうか。早期破水と前期破水、それぞれに原因があります。
早期破水の原因
早期破水は分娩、出産が進行しているなかで起きる破水です。原因としてに狭骨盤、逆子などの胎位異常、羊水過多などが挙げられます。
前期破水の原因
前期破水の原因にはさまざまなものがあり、複数の原因が重なって起こることも多くあります。原因として特に多いのが感染症や性病です。続いて、赤ちゃんを支える部分がもともと弱い子宮頸管(けいかん)無力症があります。このほか、双子や三つ子の妊娠、羊水過多、子宮への強すぎる刺激が原因に挙げられます。(※1)
リエ先生
産婦人科医
前期破水の原因で1番多いのは感染です。妊娠中の性行為でも避妊具が必要なのは感染を予防するためです。
早期破水、前期破水の症状

破水した場合は感染のリスクを下げるため、すぐに病院へ行かなければなりません。破水の症状について知っておけば、早く気づくことができるしょう。
破水したら症状は同じ
早期破水も前期破水も破水したら、症状は同じです。出産まで赤ちゃんを守る卵膜が破れて羊水が流れ出てきます。
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