破水に気づかないと危険?原因は?尿漏れなどとの見分け方は?体験談も

【医師監修】出産が近づいてくると気になってくる「破水」。量が多ければ気づきますが、高位破水は尿漏れと似ているため、気づかない場合もあります。しかし破水に気づかないと危険です。破水に気づかない原因や、尿漏れなどとの見分け方について、体験談を交えながら解説します。

( 3ページ目 )
Commentator
|
専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. 破水とは
  2. 破水に気づかないと危険?
  3. 破水に気づかない原因は?
  4. 高位破水と尿漏れなどとの見分け方
  5. 高位破水が起きたらどうなる?
  6. 破水が起きても慌てないよう準備を

気づきにくい高位破水ですが尿漏れなどと見分ける方法はあるのでしょうか。いくつかのポイントに絞って高位破水と尿漏れなどとを見分ける方法について説明します。

色や臭い

高位破水は透明や白濁色なのに対し尿漏れは少し黄色がかっています。おりものは卵白のような白っぽい半透明だったり、黄色や茶色です。臭いについては高位破水は生臭かったり異臭がしますが、個人差もあるので無臭の人もいます。尿漏れは、尿特有のアンモニア臭がします。おりものはすっぱい臭いがします。

お腹の痛み

高位破水か尿漏れか見分けがつかないとき、お腹の痛みがあるかどうかを確認してみましょう。

お腹の痛みがあればすでに陣痛が始まっていて高位破水という可能性もあります。早めに病院に行き診察を受けましょう。ただし、すべての高位破水がお腹の痛みを伴うわけではありません。お腹の痛みがないけれど破水と尿漏れなどと見分けがつかない場合は他のポイントと合わせて判断しましょう。

カズヤ先生

産婦人科医

これらの症状がないからといって破水を否定できるわけではありません。 産婦人科であれば、羊水の成分を測ることで確実な破水のチェックができますので、自己判断はせずに、かかりつけ産婦人科医を受診してください。

(妊娠後期の腹痛については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠後期の腹痛!痛みの種類と原因・対処法は?チクチクするのは注意!

自分の意志で止めることができるか

自分の意思で止められるかどうかというのは、高位破水と尿漏れの見分け方で1番わかりやすい判断法です。

尿漏れの場合は自分の意志で止められますが、高位破水は自分の意志では止められません。高位破水か判断がつかない場合は自分で止められるかどうか試してみると良いでしょう。ただし、流れる量がごくわずかずつの場合は高位破水でも止められる場合もあるので注意が必要です。

高位破水が起きたらどうなる?

高位破水が起きたあと胎動や陣痛はどうなり、どのような流れで出産となるのでしょうか。高位破水を経て無事出産された方の体験談を交えながら解説します。

高位破水が起きた時の胎動

臨月を過ぎ出産が近づいてくると胎動は徐々に減っていきますが、胎動が完全になくなるわけではなく出産直前まで胎動はあります。高位破水が起きると胎動がなくなるように思ってしまいますが、高位破水が起きても胎動はなくなりません。逆に高位破水後に胎動が感じられなかったり止まる感じがする場合には早急に病院を受診しましょう。

(出産直前の胎動については以下の記事も参考にしてみてください)