破水に気づかないと危険?原因は?尿漏れなどとの見分け方は?体験談も

【医師監修】出産が近づいてくると気になってくる「破水」。量が多ければ気づきますが、高位破水は尿漏れと似ているため、気づかない場合もあります。しかし破水に気づかないと危険です。破水に気づかない原因や、尿漏れなどとの見分け方について、体験談を交えながら解説します。

( 4ページ目 )
Commentator
|
専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. 破水とは
  2. 破水に気づかないと危険?
  3. 破水に気づかない原因は?
  4. 高位破水と尿漏れなどとの見分け方
  5. 高位破水が起きたらどうなる?
  6. 破水が起きても慌てないよう準備を
陣痛中にも胎動がある?激しいと危ない?陣痛と胎動の違いは?

高位破水が起きた時の陣痛

女性

30代

出産を間近に控えたある日、笑った瞬間に違和感をおぼえ、トイレにいくと尿漏れのような感じで下着が少し汚れていました。その時にはまさか破水だとは思いもよりませんでしたが次にトイレに行っても止まらず、ようやく破水の可能性を考えすぐに病院に電話して受診。

結果は高位破水でした。その後、なかなか陣痛がつかず子宮口も開きませんでしたが、結局陣痛促進剤を投与して、無事元気な赤ちゃんを出産することができました。

こちらの女性は、高位破水した後もなかなか陣痛が来ず最終的に陣痛促進剤を使用して出産したようです。前期破水でも8割は破水後24時間以内に陣痛が起こりますがなかなか陣痛がこないこともあるようです。羊水の流出量から、陣痛促進剤で陣痛を誘発して出産するのか、陣痛促進剤は使わずに自然な陣痛を待って出産するのかを決めることがほとんどです。

破水が起きても慌てないよう準備を

いざ破水が起きた時何も準備ができていないと慌ててパニックになってしまうかもしれません。そうならないためにも臨月に入る前から少しずつ入院準備を始めましょう。

緊急時の連絡先や病院やタクシーの電話番号をわかりやすい位置に貼っておいたり、ナプキンやお産パッドを持ち歩くクセをつけるのもいいですね。破水に限らずどんなお産の始まりになっても慌てずに出産の時を迎えたいですね。

カズヤ先生

産婦人科医

臨月に入ってからの破水であれば、続いて陣痛が起こってくるのが自然ですので、慌てずかかりつけ産婦人科医に連絡し、分娩の準備を進めていきましょう。