破水に気づかないと危険？原因は？尿漏れなどとの見分け方は？体験談も

破水に気づかないまま放置していると、出産前にも関わらず子宮内の羊水がどんどん少なくなってしまいます。そうなると胎児に酸素や栄養がいかず、出産時に「胎児仮死」や「無酸素症」となる恐れがあります。

また、出産時に胎児より臍帯が先に出てしまう「臍帯脱出（※3）」が起こることも。卵膜が破れたことによって子宮内に細菌が侵入し、細菌感染を引き起こすこともあります。35週未満の破水で出産となった場合、機能が未完成のため障害が残ることもあります。

破水に気づかないまま放置していると、子宮内に入った雑菌や細菌が感染を起こし、出産前や出産後に母体が発熱する場合もあります。胎児に影響が及ばず無事に出産できたとしても、母体が出産後に高熱が下がらなければ不調のまま育児のスタートを切ることになります。破水に気づかず入浴してしまうと細菌感染のリスクが高まる場合もあるので破水後の入浴は控えましょう。

気づかないまま放置してると出産前や出産後に母子ともに危険な状態にもなりかねない破水。ここでは高位破水に気づかない原因について解説します。原因を覚えておくだけで、実際破水かどうか迷うような症状が出た場合にすぐ対処することができるはずです。

卵膜が破れ子宮口から一気に羊水が流れ出る低位破水に比べて、高位破水は子宮壁にふさがれ少量ずつしか出ません。子宮壁沿いに羊水が流れおち、その羊水が子宮口からチョロチョロと出る破水です。適時破水や早期破水は止まることなくそのまま出産になりますが、高位破水は少量出て止まることもあり破水に気づきにくい原因の1つとなっています。

妊娠してお腹が大きくなってくると、非妊娠時に比べて尿漏れしやすくなります。特に出産間近の臨月に入ると胎児が3キロ近くにまで成長し、子宮が膀胱を圧迫するので妊娠期間の中で最も尿漏れしやすい時期といえるでしょう。さらに尿漏れも破水も止まることがあるので余計わかりづらいといえます。

液体が出た感覚があっても、尿漏れなのか破水なのかわからず放置してしまう妊婦さんが多いようです。

（妊娠中の尿漏れについては以下の記事も参考にしてみてください）

妊娠中はおりものの量も増えます。通常おりものは排卵期に最も量が増えますが、これは卵胞ホルモンの影響によるものです。妊娠するとこの卵胞ホルモンが継続して分泌されるため、出産までずっとおりものの量が多い状態が続くのです。

妊娠初期からおりものが多いのが当たり前となっているため、少し多めに液体が流れ出る感覚があっても破水とおりものを間違えて放置してしまう妊婦さんも多いのでしょう。おりものも破水も止まるので余計わかりづらくなっているとも言えます。

（妊娠後期のおりものについては以下の記事も参考にしてみてください）