妊婦の足がつる・つりやすい原因は？妊娠中のこむら返りの予防・解消法

原因に血行が悪いことが挙げられます。

妊娠経過が進むとお腹が徐々に大きくなります。妊娠初期や安定期に入ったくらいの時期は、まだお腹が目立たない人も多いです。しかし、妊娠6カ月を過ぎるとお腹が目立つ人も増えてきます。大きくなったお腹は脚への血流を悪くすることがあるようです。

脚の血行が悪くなると、こむら返りが頻繁に起こってしまうといいます。体の冷えも血行悪化の原因となりますので、普段から血流を良くする意識を持ちましょう。(※1)

原因に栄養素が不足していることが挙げられます。妊娠中は必要な栄養素が不足しがちです。カルシウムやマグネシウムなど、ミネラルの不足はこむら返りの原因になります。つわりなどでバランスの良い食事を摂ることが難しかったり、お腹の赤ちゃんに優先的に栄養を摂られたりすることで、ママの体に必要な栄養素が不足してしまうのです。

妊娠中は特にミネラルをたくさん摂ることを心がけ、普段の食事や間食にも取り入れるようにするといいでしょう。どうしても食事からの摂取が難しい場合は、サプリメントで補うことも一つの方法です。

骨盤がゆがんでいることも原因です。妊娠するとホルモンの影響で骨盤が緩み始めます。これは赤ちゃんが骨盤の中を通って生まれてくるためで、正常な妊娠経過です。しかし、骨盤がゆがむことによって筋肉が引き伸ばされると、逆にふくらはぎの筋肉は元に戻ろうとします。したがって、筋肉の収縮を起こして足がつりやすくなるのです。

足の筋肉減少や筋肉疲労も原因です。妊娠中は運動不足になることが多く、妊娠前に比べて筋肉量が減ってしまうことも少なくありません。足の筋肉量は減っても体重は妊娠前よりも増えているので、足の筋肉の負担は大きくなります。このため、足の筋肉に疲労が蓄積され、足がつる原因となってしまうのです。妊娠中でも適度な運動をするよう心がけましょう。

妊娠中に足がつりやすいのは仕方のないことですが、できることなら予防したいものです。次に紹介する対処法を試して、妊娠中のこむら返りを予防しましょう。

適度な運動に心がけましょう。妊娠中は運動不足になることが多いとお伝えしました。しかし、意識して運動することでこむら返りを予防することができます。筋肉量の低下を防ぐほか、血行促進にも運動は効果的です。妊娠中も適度に運動するようにしましょう。

最近はマタニティヨガやマタニティスイミングなど、マタニティスポーツも充実しています。外出が難しい場合は自宅でのストレッチも効果的です。

ただし、妊娠経過によっては安静指示が出ることもあります。その場合はは無理に運動してはいけません。不安な場合は主治医に相談すると良いでしょう。

(妊娠中の運動については以下の記事も参考にしてください)