羊水過多症とは?原因や症状は?障害児になる可能性も?体験談あり

【医師監修】羊水過多症になると、ダウン症などの障害をもつ赤ちゃんが生まれるリスクが高まるため適切に対処することが大切です。この記事では羊水過多症の「原因」「症状」「治療法」について体験談を交えてお伝えします。あわてずに対処できるよう知識をつけておきましょう!

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. 羊水過多症とは?
  2. 羊水過多症の原因は?
  3. 羊水過多症の症状は?
  4. 羊水過多症により障害児になる可能性もある?
  5. 羊水過多症の治療法は?
  6. 羊水過多症の体験談
  7. 羊水過多症と診断されても慌てずに対処しよう

羊水過多症は、破水時にも影響を与える可能性があります。羊水が多いことにより、逆子の原因となる「胎位異常」、へその緒が胎児より先に出てしまう「臍帯脱出」などを引き起こす場合もあるので、注意が必要です。

羊水過多症の分娩時、分娩後における症状

羊水過多症になると子宮が大きくなり、伸びきってしまうことがあります。このようになると分娩時にお産や陣痛が長引く「遷延分娩(せんえんぶんべん)」、分娩後子宮がうまく収縮できず出血が止まらない「弛緩出血」となる可能性があります。

出産後は約1ヶ月で子宮は元の大きさに戻りますが、羊水過多症になると子宮がうまく収縮できない「子宮復古不全」という病気になることも多く、母体の回復や体調にも大きな影響を与えるのが羊水過多症です。

羊水過多症により障害児になる可能性もある?

羊水過多症は「ダウン症」などの障害を持った赤ちゃんが生まれる原因にもなります。しかし、順調に生まれる場合もあるため慌てず落ち着いて対処することが大切です。

先天異常

羊水過多症の場合、約2~4割の赤ちゃんが先天異常を持って生まれるといわれています。十二指腸閉鎖などが原因の場合、ダウン症などの先天異常の可能性が特に高いです。しかし羊水過多症の原因ははっきりとは分かっていません。過剰に心配し過ぎず、医師と相談しながら落ち着いて対処するようにしましょう。

妊娠中は不安になることもたくさんありますね。1人で悩んだり焦ったりせず、気になることは医師に相談しましょう。

早産、未熟児になりやすい

羊水過多症を発症している場合、早産や未熟児として生まれる確率が高くなります。ダウン症などの障害を持つ赤ちゃんが生まれる原因にもなります。小さな体の変化を見逃さず、気になる場合には早めに医師に相談しましょう。

逆子になりやすい

赤ちゃんは羊水に浮いた状態なので、羊水過多症になると胎位が異常になりやすく逆子になるケースも多く発生します。逆子になると、出産時の母体リスクや赤ちゃんへのリスクも高くなってしまいます。

(赤ちゃんの障害については以下の記事も参考にしてみてください)

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