羊水過多症とは?原因や症状は?障害児になる可能性も?体験談あり

【医師監修】羊水過多症になると、ダウン症などの障害をもつ赤ちゃんが生まれるリスクが高まるため適切に対処することが大切です。この記事では羊水過多症の「原因」「症状」「治療法」について体験談を交えてお伝えします。あわてずに対処できるよう知識をつけておきましょう!

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. 羊水過多症とは?
  2. 羊水過多症の原因は?
  3. 羊水過多症の症状は?
  4. 羊水過多症により障害児になる可能性もある?
  5. 羊水過多症の治療法は?
  6. 羊水過多症の体験談
  7. 羊水過多症と診断されても慌てずに対処しよう
体外受精のリスクとは?流産・ダウン症・障害の確率は?

羊水過多症の治療法は?

羊水過多症の治療法は原因や症状によりますが、入院して適切に対処することが大切です。妊娠糖尿病など早めの対処が必要な場合もあるので注意しましょう。また、時期によっても対処法は違ってくるので医療機関に相談することが大切です。

妊娠中における治療法

妊娠糖尿病が原因の場合は、食事制限やインスリン使用で治療します。それ以外の場合は安静にしたり、子宮収縮抑制薬を使用したりして早産や前期破水を防ぐような処置をすることが多いです。

注射針を使用して羊水を抜く場合もあるので、呼吸困難などの自覚症状がある方は医療機関に相談しましょう。また、赤ちゃんの先天異常が原因の場合は「分娩方法」「赤ちゃんの状態」「治療方法」などについても医師に相談することが大切です。

分娩時、分娩後における治療法

「赤ちゃんが十分に成長できている場合」や「自覚症状がそれ程強くない場合」は自然分娩を待つこともあります。しかし羊水過多症を発症している場合「臍帯脱出」「早産」「逆子」のリスクが高くなり帝王切開をすることもあります。
(羊水過多症の対策、検査については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠29週の妊婦・胎児の状態は?症状と注意点!羊水の量や逆子対策など
羊水検査とは?費用や時期は?リスクはある?陽性だったら?体験談あり

羊水過多症の体験談

出産経験者

24歳

私は妊娠25週で羊水過多症と診断され入院し、とても不安になりました。「羊水を抜く」という処置をしましたが、あまり効果がなく妊娠36週目で陣痛促進剤を使用し出産。しかし羊水が多いため赤ちゃんがなかなか出て来ず約60時間陣痛が続きました。羊水が多いことに加えて出血も多かったた本当に命がけの出産だったのを覚えています。私の場合、麻酔が身体に合わず、帝王切開の選択肢がなかったため苦労しました。

羊水過多症では、赤ちゃんが出てきにくくなるため陣痛の時間が長く、大変なお産になる場合があるでしょう。帝王切開では陣痛の辛さがありませんが、人によっては帝王切開もできないケースもあるようですね。

女性

30代前半

私の場合はダウン症などもなく順調に生まれ、元気に育っています。羊水過多症を発症していても障害を持った赤ちゃんが必ず生まれるわけではないですし、逆子にならない場合もあります。

羊水過多症になったからといって、必ず赤ちゃんに影響がでるとも限りません。必要以上に心配することはないでしょう。

出産経験者

27歳

妊娠28週の健診の際に、病院の先生に「周りからお腹が大きいといわれること」「お腹が張ること」を医師に相談したのを覚えています。病院ではお腹の張りの検査をされ、通常の約3倍の羊水があることがわかり、精密検査を受けてそのまま入院になりました。結局、羊水過多症の原因はわかりませんでしたが、子供は特に障害などはなく元気に育っています。どのような状況でも信じることが大切だと感じました。

健診のときに心配事を相談しておくことは、大切ですね。