妊娠初期の症状はない場合も?原因は?あった人・なかった人の体験談多数!

【医師監修】妊娠すると、胎児を育むために母体は大きく変化し、つわりなど妊娠初期の症状が現れてきます。ところが、症状はないという人もいます。妊娠初期の各症状、症状がない場合、原因などについて症状のあった人、なかった人の体験談やドクターの指摘を基に説明します。

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専門家監修
渡邉恵里
平成19年卒、小児科医。現在は、精神科クリニックで子どもの発達や心の問題に取り組んでいます。
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Contents
目次
  1. 妊娠初期症状は全員が感じるとも限らない
  2. 妊娠初期に現れるといわれている症状とは?
  3. 妊娠初期症状がない原因は?
  4. 妊娠初期症状ある?症状がない?体験談
  5. 妊娠初期症状を感じない傾向にある人はどんな人?
  6. 妊娠初期症状が途中でなくなった時は?
  7. 症状を感じない場合にも妊娠初期に気をつけたいこと
  8. 妊娠初期症状は人それぞれ

妊娠初期症状は全員が感じるとも限らない

妊娠初期は、生理が遅れ基礎体温の高温期が続くことで、妊娠に気づく人が多いです。受精して受精卵となり、それが着床に成功すると、身体の中では「ホルモンバランス」が変化しだします。それに伴いさまざまな変化が出てくるといわれています。

しかし、妊娠超初期症状や妊娠初期症状は必ずしも全員が感じるというわけではありません。なかには全く変わらず、症状もなしという方もいます。「妊娠は病気ではない」といわれるように、症状は個人差が大きく多種多様なのです。

妊娠初期に現れるといわれている症状とは?

妊娠初期症状は、生理が遅れると気になります。妊娠超初期・妊娠初期のこの期間は、赤ちゃんの体の重要な部分を作る大切な期間です。この時点では、赤ちゃんの体はまだそれほど大きくありませんが、妊娠初期には身体の変化を感じやすい人が最も多いのです。妊娠初期症状の具体的な症状をみていきましょう。

妊娠初期に現れる症状【体全体の症状】

体全体の症状としては、全身の倦怠感や体のだるさ、無気力、熱っぽさを感じたり、しっかり寝ているのに眠たくて仕方なくなったりする人が多く出てきます。早い人では妊娠超初期から感じる人もいて、中には頭痛や関節痛などの痛みを訴える人もいたりします。妊娠初期である妊娠2カ月~4カ月までは、症状が続くことが多いといわれています。(※1)

妊娠初期の眠気などの症状については以下の記事も参考にしてください)

妊娠初期の眠気はいつまで続くの?原因や対策を知っておこう!
妊娠初期の「だるい・疲れやすい症状」の原因と対策!いつまで続く?

妊娠初期に現れる症状【感覚の変化】

嗅覚や味覚など感覚の変化を感じる人も出てきます。匂いに敏感になる人だと、洗剤の匂いでも気持ち悪くなったりします。ごはんの炊ける匂いでも吐き気をもよおすため、家事ができなくなったりする人もいます。匂いで気持ち悪くなったり吐き気をもよおしたりすものを、匂いづわりといい、妊娠初期では珍しいことではありません。

(妊娠初期の味覚の変化については以下の記事も参考にしてください)

妊娠初期の食べ物!食べたくなるものは?避けるべき食品は?
【妊婦と葉酸】摂取はいつからいつまで?妊活中・妊婦の食べ物のおすすめは?

妊娠初期に現れる症状【下腹部に現れる症状】

下腹部に現れる症状としては、子宮にチクチクする痛みを感じたり、おりものの変化を感じたりします。妊娠超初期には、受精卵が着床するときに痛みを伴う着床痛があったり、出血する着床出血が見られたりすることもあります。

妊娠初期のチクチクとした小さな痛みは、子宮が大きく広がっていくために起こると言われています。また、妊娠初期には、少量の出血が起こることがあります。生理ほどの出血ではありませんが、妊娠初期には多く見られる症状です。

(妊娠初期のお腹の痛みについては以下の記事も参考にしてください)

妊娠初期にお腹が痛い?!チクチクすると危険?症状別の原因と対処法!

妊娠初期に現れる症状【消化器官に現れる症状】

消化器官に現れる症状としては、いわゆるつわりがあります。食べたものを吐き戻してしまったり、吐き気がなくならなかったりするものを「吐きづわり」と言ったりします。つわりの種類にはよだれづわりというものもあり、よだれが止まらなくなる症状に悩む妊婦さんも出てきます。(※2)

胃の働きがホルモンバランスの乱れによって弱まることが知られていますが、腸の働きにも影響しています。そのため、便秘や軟便に悩まされる妊婦さんも少なくありません。

(つわりについては以下の記事も参考にしてみてください)