【妊娠4週目】胎児の状態と妊婦の変化は?流産の可能性は?体験談も

【医師監修】妊娠4週目は、妊娠判定ができる時期に入ってきます。妊娠を望む女性にとっては最もそわそわする時期でしょう。妊娠4週目の胎児の状態、妊婦の変化、妊娠検査薬、注意点、流産の可能性などについて、先輩ママの体験談や産婦人科医の指摘を基に説明します。

( 2ページ目 )
Commentator
|
専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. 【妊娠4週目】はどのような時期?
  2. 【妊娠4週目】は生理の遅れにより妊娠に気づく時期
  3. 妊娠4週目は「妊娠初期」にあたる
  4. 妊娠4週目に現れる症状は?妊婦に変化はある?
  5. 妊娠4週目の胎児の状態は?
  6. 妊娠4週目に妊娠検査薬は反応する?
  7. 妊娠4週目で胎嚢確認はできる?
  8. 妊娠4週目の注意点と過ごし方は?
  9. 妊娠4週目は流産の可能性はある?
  10. 妊娠4週目は気持ちを穏やかに過ごそう

風邪の症状が現れることもあります。宮内膜に受精卵が着床すると、プロゲステロンというホルモンが大量に分泌されることで、基礎体温が高温期を維持します。まるで風邪をひいたかのような症状を感じる妊婦さんも多くいるでしょう。

身体が常に熱っぽく、だるさや倦怠感、筋肉痛のような体の痛みを感じる人もいます。妊娠の可能性がある場合は、風邪だと思っても薬を飲むことは避けましょう。体を休めて様子を見るようにしてください。

YOTSUBA読者

20代後半

妊娠初期のころ、風邪みたいな症状があった。身体が火照って、だるくて倦怠感。生理不順だったし正しい生理予定日がわからなかったんだけど、高温期が14日以上続いておかしいなって。妊娠してたからびっくり!

妊娠に気づかず、体調が悪いと思って病院に行く方もいるようです。

妊娠4周目に現れる症状と変化【早い人はつわりの症状が出始める】

妊娠4週頃から、早い人はつわりの症状が出始めます。吐き気を催したり、においに対して過敏になるなどの症状が出てきます。つわりは主に妊娠の初期にみられますが、すべての妊婦さんが体験するわけではなく、中にはつわりをまったく感じなかったという妊婦さんもいるでしょう。

多くの妊婦さんは、妊娠5~6週あたりからつわりの症状が出始めます。子宮内膜に着床した受精卵が成長すると、胎児からhCGというホルモンが分泌されるからです。つわりはhCGホルモンの分泌と深い関係があるといわれています。

女性(妊活経験有)

30代前半

つわりは早くからあって、妊娠4週目あたりからつわりらしき症状がでたんだよね。常に「気持ちが悪い」ってわけじゃないけど、ご飯を食べると胃がムカついてよく吐いた。お酒を飲んだときみたいに胸焼けすることもあったっけ。妊娠していないときとは体調が全然違ったよ。

つわりの感じ方にも個人差があり、人それぞれのようです。

先輩ママ

20代後半

つわりは、3~4週間目あたりから。身体がだるくて、においが強いものが気持ち悪くなって受け付けなかった。胸が張るような感じのときもあったなぁ。つわりは妊娠2~3カ月くらいから始まると思ってたから、かなり早くきてびっくりした。

つわりの体験談をみてみても、時期や症状は個人差があります。つわりの原因や詳しいことはまだ多くのことがわかっていません。ただ、消化器官系の不調を訴える人が多いようです。つわりの解消法もさまざまな方法があります。試してみるのもいいでしょう。

カズヤ先生

産婦人科医

つわりに関しては、hCGホルモンと関連があるという説が強いですが、他にも妊娠の影響として消化管の蠕動(ぜんどう)運動機能が低下し、便秘や嘔気(おうき)が出やすくなります。 また、胃と食道との間にある下部食道括約筋(かつやくきん)という、胃酸が食道に逆流するのを防ぐ門のような器官が弛緩するので、胸焼けの症状も出たりします。

(つわりの症状については以下の記事も参考にしてください)

妊娠初期につわりの症状!吐き気の原因と対策!つわりにも種類がある?

妊娠4週目の胎児の状態は?

妊娠4週目は、子宮内膜に着床してから1週間ほどたった頃になります。ママの子宮の中では赤ちゃんはものすごいスピードで成長している時期です。妊娠4週目の赤ちゃんの様子をみてみましょう。

妊娠4週目の赤ちゃんは「胚」と呼ばれる時期

妊娠4週目の赤ちゃんは「胚(はい)」と呼ばれる時期です。胚は受精卵が細胞分裂を繰り返していった状態にあり、まだ人間の形になっていません。妊娠5~6週頃になると、赤ちゃんが入る袋である胎嚢(たいのう)の中に「胎芽」が確認でき、10週以降は「胎児」という呼び名に変わります。

妊娠4週目の赤ちゃんの大きさはまだ2mmほどで、エコーで見ることもできない大きさです。それでも卵子の大きさが約0.1mmであることを考えると、すでに20倍までに大きくなっています。エコーは通常5~6週目に行われる検査です。

赤ちゃんの器官が形成される

この時期は、赤ちゃんの器官が形成される時期です。赤ちゃんは内胚葉、中胚葉、外胚葉の3つから構成される3胚葉を形成します。内胚葉は消化器官へ発展し、中胚葉は胎児の心臓や肺、生殖器などの臓器と筋肉、リンパ組織、骨などの重要な器官になるのです。外胚葉は皮膚、爪や髪の毛などの胎児の身体の外側のパーツになっていきます。

また、妊娠中のこの時期は胎児にとって非常に重要な胎盤を作り始めます。胎盤は赤ちゃんとママを結ぶ重要な器官です。ママの子宮内にしっかりとした胎盤が作られることで、胎児に十分な酸素や栄養が与えられます。胎盤ができあがるのがだいたい妊娠12週です。

妊娠4週目に妊娠検査薬は反応する?