【医師監修】妊娠初期は流産しやすい?兆候や確率は?出血は危険?
【医師監修】妊娠が分かると、嬉しさで幸せいっぱいです。しかしその反面、妊娠初期は特に不安な時期でもあります。妊婦さんの約10人に1人がなるといわれている流産。そのため少しでも腹痛や出血があると心配になりますよね。ここでは妊娠初期の流産の症状や原因、そしてどんな兆候があるのかご案内します。
流産って?自然流産と人工流産の違いは?
流産とは、妊娠22週よりも前に赤ちゃんが胎内で育たなくなって亡くなってしまう事です。その中でも12週に至るまでの妊娠初期の流産を初期流産といい、12週以降から22週に至る流産を後期流産といいます。(※1)
また、自然流産とは人工流産以外の流産に当てはまるもの全てを言い、人工流産とは人工的に流産を生じさせて処置をする事を指します。自然流産の大半は妊娠初期に生じることが多いです。流産は珍しい事ではないので、決してママのせいではありません。
(初期流産(早期流産)についての以下の記事も参考にしてみてください)
妊娠初期の流産の兆候は?
妊娠初期に「出血」「腹痛」「腰痛」や「お腹のハリ」「つわりがいきなり和らぐ」「基礎体温が低下する」などといった不調が見られると流産の恐れがあるといわれています。 しかし、そういった兆候や症状が一切無い状態で流産してしまう「稽留流産」も決して珍しいことではありません。
(稽留流産について詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください)
流産の確率が高くなる兆候(不調)
●お腹が痛くなる
流産の兆候で、程度は様々ですが腹痛の症状が現れるケースが多くあります。
●出血を伴う
茶褐色や鮮血の出血などが見られるケースがあります。
●腰が痛くなる・足が痺れる
流産すると、体は子宮の中のものを排出しようとし、その際に腰痛を伴うことがあるのです。基本的に2週間くらいで回復しますが、中には3カ月程度続く人もいます。この場合、子宮や卵巣に炎症を患っている可能性が高いので早急に産婦人科で診察を受けた方が良いでしょう。
●体温が低くなる
基礎体温が高温の状態だったにもかかわらず、突然低温となります。
●つわりがなくなる
つわりが一切無くなる、あるいは症状がパタッと消えることがあります。つわりがなくなると、体が楽になるので一見良く思えますが、実は注意が必要です。
カズヤ先生
産婦人科医
流産の兆候で最も自覚することが多い症状は、出血です。 しかし、この出血はパターンが様々で、切迫流産に伴う初期のごく軽度の出血から、胎嚢が血液のかたまりと一緒に排出してしまう完全流産まで自己判断するのは非常に困難です。 妊娠初期に出血があれば、かかりつけ産婦人科医に相談するのが妥当です。
(妊娠初期の出血については、以下の記事も参考にしてみてください)
妊娠初期に出血の兆候があっても問題がないケースは?
出血したからといって、必ずしも流産というわけではありません。妊娠初期での「腰痛」「お腹のハリ」「ちょっとした出血」はよく見られる症状です。 問題のない出血には以下のケースです。
●着床前出血
●胎盤が生成される時に発生する出血
●子宮頸管ポリープまたはびらんによって起きる出血
●診察の際の出血や性交渉の際に起こる出血
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