稽留流産とは?手術は必要?出血や基礎体温に現れる症状について
【医師監修】「流産の症状がなかったのに、突然稽留(繋留)流産だと診断された」と手術後もショックから立ち直れない方は多いものです。今回は稽留(繋留)流産の特徴や原因、手術などについてご説明します。また、出血や基礎体温に現れる症状や手術後の生活についても触れていきます。

「稽留流産の症状や兆候が分かれば、進行を防ぐことができるのでは?」と考えている方も多いでしょう。しかし、稽留流産には症状や兆候がほとんどありません(※1)。そのため、稽留流産が進行している段階で「流産しそうになっている」という状態を把握することは非常に困難です。また、稽留流産の可能性が疑われても進行を止めることはできません。
症状がほとんどみられないことから、稽留流産の状態を自覚できない場合もあります。そのまま2週間ほど経過すると、子宮内の胎児などが排出されるため「大量の出血」「激しい腹痛」といった症状が現れるでしょう。
(稽留流産の兆候については以下の記事も参考にしてみてください)
症状が基礎体温や出血に現れることも?
稽留流産が進行すると「基礎体温の低下」「微量の出血」といった症状がみられることもあります。そのため「妊娠後も基礎体温を計測している」という方は、比較的早期に稽留流産に気付くことができるでしょう。「高温をキープしていた基礎体温が突然下がった」「生理初日のような出血がある」という場合は、稽留流産の可能性が高いと言えます。
(流産と基礎体温の関係については以下の記事も参考にしてみてください)
稽留流産後の手術について

「稽留流産をしたら手術を受けるの?」「手術費用はいくらなの?」と稽留流産後の処置について不安を抱えている方も多いものです。そこで、ここでは稽留流産後に行われる処置の「自然排出」「手術」と手術費用についてご説明していきます。もし稽留流産をしてしまっても、落ち着いて処置を受けられるよう理解を深めておきましょう。
稽留流産の手術について【自然排出】

「稽留流産後は手術をするもの」だというイメージが強いのですが、場合によっては手術をせず「自然排出」を待つ選択をすることもあります。自然排出とは、子宮から自然に胎児が娩出されるのを待つことです。先ほども触れたように、自然排出までは長ければ2週間ほどの時間を要することになるでしょう。
「手術より自然排出の方が安全なのでは?」と感じた方もいるでしょうが、自然排出の際には大量出血や激しい下腹部痛を伴うこともあります。自然排出か手術かの選択については、自分の希望を伝えるか医師の判断に従ってくださいね(※1)。
稽留流産の手術について【手術の内容】

稽留流産後に手術が必要だと判断された場合は、1週間前後で手術が行われます。稽留流産後の手術は「掻爬(そうは)手術」または「子宮内容除去術」と呼ばれるものです。まず術前検査を行い、問題がなければ母体に静脈麻酔を施して子宮内の胎児と組織を取り出します(※2)。手術時間は約10分程度で、特に異常がなければ手術当日に退院できるでしょう。
カズヤ先生
産婦人科医
子宮内容除去術は、いわゆる人工妊娠中絶の時に行う手術と同じ内容、処置になります。 しかし、稽留流産の場合は保険適応になりますので、金額が変わってきます。 かかりつけ産婦人科医に相談しましょう。
稽留流産の手術について【手術費用】

稽留流産後の手術を受けるにあたって「手術費用を支払えるか心配」という方も多いでしょう。稽留流産によって手術を受ける場合、手術費用には保険が適用されます。そのため、手術費用の自己負担額は全額の3割分です。そして一般的な手術費用は2~10万円程度だとされています。
ただ、細かい手術費用は「手術を受ける病院」「日帰りか入院か」「母体の状態」などによって異なるでしょう。また大学病院の手術費用よりも、個人病院の手術費用のほうが安いと言われています。「なんとか手術費用を抑えたい」という方は、手術が可能な個人病院を探してみてくださいね。
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