妊娠後期の胃痛の原因は?病気の可能性も?激痛を和らげる適切な対処法も紹介!
【医師監修】妊娠初期に続いて、妊娠後期でも胃痛に悩まされる妊婦さんは少なくありません。原因は何でしょうか。病気の可能性もあります。受診の目安や激痛を和らげる適切な対処法について、ドクターの助言や先輩ママの体験談を交えて紹介します。妊婦さんは参考にしてください。
6. 体の冷え
体の冷えが、胃痛につながってしまうこともあります。妊娠中は全身の血のめぐりが悪くなり、多くの妊婦さんが冷え性になりやすいのです。冷えにより血行が悪くなると、胃の働きも弱まってしまいます。
食べ物を消化する時に分泌される胃酸から、胃壁を守る胃の粘膜の血行も悪くなることがあります。このため、胃酸が胃壁を傷つけてしまい、胃痛につながるのです。
7. 食生活の乱れ
食生活の乱れが妊娠後期の胃痛の原因になることも考えられます。妊娠後期は大きくなった子宮に胃が圧迫され、通常よりも胃の働きが弱まっています。そこに、油ものや刺激の強い飲み物など消化しにくいものを大量に取ると、胃酸が多く分泌されることになり、胃の粘膜を傷つけて胃痛を引き起こしてしまうのです。
(妊娠中の食事については以下の記事も参考にしてください)
妊娠後期の胃痛は病気の可能性も?

妊娠後期の胃痛はよくあることで、多くの場合は心配する必要はありません。しかし、なかには思わぬ病気が潜んでいることもあります。胃痛から考えられる病気をいくつか紹介します。
ヘルプ症候群
ヘルプ症候群は、妊娠後期や分娩時に起こることがあり、治療が遅れると生命の危険もともなう病気です。溶血、肝臓からの酵素上昇、血小板数の低下などの症状が見られ、重症妊娠高血圧症候群の患者さんに合併して起こりやすいと言われています(※3) 。ヘルプ症候群の初期の特徴に、胃痛がみられることがあります。
妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群は、妊娠中に尿蛋白や血管障害、臓器障害などを発症する病気です。妊娠高血圧症候群に気づかずに放置してしまうと、母子ともに命に関わります。胃痛の他にむくみや高血圧、頭痛などの症状が出ることが多くあります。
気になる症状がある場合は早めに病院を受診するようにしましょう。もともと糖尿病や高血圧の人は、妊娠高血圧症候群になりやすいので注意しましょう。
神経性胃炎
神経性胃炎は、ストレスや胃が弱っている時に起こりやすい病気です。妊娠中は、出産への不安などからストレスを感じやすく、神経性胃炎に悩まされる妊婦さんはたくさんいます。
ウイルス性胃腸炎
ウイルス性胃腸炎で代表的なものはノロウイルスです。ノロウイルスは冬に広まりやすい食中毒です。ノロウイルスはとても感染力の強い病原体なので注意しましょう。症状は胃痛のほかに、下痢、嘔吐(おうと)、腹痛、発熱をともないます。これらの症状が出た場合には早急に病院を受診するようにしましょう。
胃潰瘍
胃潰瘍は、胃の粘膜に炎症ができ胃壁がただれて傷ついてしまう病気です。症状としては、食事中や食後に感じるみぞおちから左側にかけての鈍い痛みがあります。症状が悪化すると、吐血したり血便が出ることもあります。胃痛だけでなく、このような症状がある場合は胃潰瘍の可能性があります。すぐに病院を受診しましょう。
十二指腸潰瘍
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