妊娠後期の下痢って問題ない…?流産する?原因を知って正しい対処をしよう!

【医師監修】妊娠後期の下痢って問題ないのでしょうか。下痢で流産することってあるのでしょうか。妊娠後期の下痢や便秘についてドクターの助言を交えて説明します。下痢や便秘には要注意な点もあります。原因を知って正しい対処をしましょう。妊婦さんはぜひ参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 妊娠後期の下痢は注意?!流産や早産するって本当?
  2. 妊娠後期に起こりやすい下痢や便秘の【原因】とは?
  3. 妊娠後期に要注意な下痢や便秘の【症状】とは?
  4. 妊娠後期に起こりやすい下痢の【注意点・対処法】
  5. 妊娠後期に起こりやすい便秘の【注意点・対処法】
  6. 妊娠後期の下痢は出産が近づいているサインかも?
  7. 妊娠後期の下痢は症状がひどくなる前に医師に相談しよう!

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妊娠後期に起こりやすい便秘の対処法②バランスの良い食事を心がける

妊娠後期に便秘になったら、バランスの良い食事を心がけるようにして、野菜やたんぱく質などをしっかり食べましょう。食物繊維の多く含まれているシリアルなどの食べ物を取るのも1つの方法です。ただし、食物繊維により腹部膨満感や腹痛を起こしてしまうこともあるため、症状がひどくなったなら控える必要もあるでしょう。

食べものでも便秘の改善が見込めない場合には、産婦人科医に相談し薬を処方してもらうのも一案です。もし市販薬を飲むとしても、薬の成分や用法などを医師に相談してください。便秘だけでなく腹痛や出血、吐き気などがあるならすぐに病院を受診しましょう。

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妊娠後期に起こりやすい便秘の対処法③水溶性食物繊維を取る

便秘気味なら便の水分を増加させて柔らかくしてくれる水溶性食物繊維をたっぷり含む食材を積極的に取るようにしましょう。例えばゴボウは不溶性と水溶性のどちらも備えていていますので、便秘の解消にうってつけです。

また、きのこ類は低カロリーであり食物繊維がたくさん含まれています。その中でも、なめこはぬめりの部分に水溶性食物繊維が豊富に含まれているのです。海藻類もおすすめです。整腸作用がありますし食物繊維に加えてミネラルもたっぷりです。

(妊娠後期の過ごし方については以下の記事も参考にしてください)

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妊娠後期に起こりやすい便秘の対処法④乳酸菌食材や発酵食品を取る

乳酸菌食材や発酵食品を取リましょう。腸内細菌には、腸に良い作用のある善玉菌があって善玉菌が増加すれば便秘が改善される可能性があります。乳酸菌や発酵食品は善玉菌を増やすので、食物繊維と同じように日々の食事で取るといいでしょう。ヨーグルトは良質のたんぱく質を含んでいて、便秘の改善に役立ってくれます。

その人によって合う乳酸菌は異なるために、2週間ほど試してみて便秘の症状が改善されないなら別の製品に変えるのも一案です。また、プロセスチーズも便秘解消に役立ってくれますが、ナチュラルチーズはリステリア菌に感染する恐れがあるので 妊娠中は避けた方がいいでしょう。

妊娠後期に起こりやすい便秘の対処法⑤できる範囲内で身体を動かす

できる範囲内で体を動かすことも、妊娠後期に起こりやすい便秘の対処法になります。妊娠後期にもなればさらにお腹は大きくなって、体を動かしたくないと感じることがあるでしょう。しかし、まったく動かないわけにはいきません。体調が良いなら歩いたり室内でストレッチをするなど、無理しない程度に身体を動かすことが大事です。

(臨月のウォーキングについては以下の記事も参考にしてください)

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妊娠後期に起こりやすい便秘の対処法⑥規則正しい生活を心がける

妊娠中の便秘の対策としては、規則正しい生活を心がけるようにしましょう。朝起きたら朝食をとって腸の運動を促し、それからトイレに行く時間もとるようにするのがポイントです。朝食の後でなかったとしても、入浴前など毎日決まった時間にトイレに行くようにすれば、便も出やすくなりますよ。

食事や就寝の時間を毎日同じにすることで体のリズムも整ってくるため、便通の改善に繋がるでしょう。

妊娠後期の下痢は出産が近づいているサインかも?

下痢などの症状だけでは、出産が近づいているサインとは断定できません。妊娠36週目となると、吐き気や下痢、生理痛のような腹痛に悩まされるようになる人もいます。この症状は赤ちゃんがもうすぐ出てくることを示しているのか、それとも赤ちゃんに何か悪いことでも起きているのかと心配になることがあるでしょう。

初産ともあれば、さまざまな変化が体に起きて戸惑ってしまうかもしれません。吐き気や下痢は、ホルモンバランスや自律神経が乱れが原因で起きていると考えられます。ところが、こうした症状のみで出産が近いのかどうかは判断できないのです。

生理痛のような痛みは、陣痛の前の練習段階である前駆陣痛である可能性もあります。妊娠後期にあたる38週頃になればお産がいつ始まっても不思議ではない状態になっています。お産が始まるサインとなる規則的なお腹の張りやおしるし、破水が見られたらかかりつけの病院に連絡をするようにしましょう。

妊娠後期の下痢は症状がひどくなる前に医師に相談しよう!