妊娠中の授乳はNG?流産の可能性も?いつまで継続できるか、断乳すべきかなど解説!

【医師監修】授乳中に妊娠したら、授乳は続けていいのでしょうか。妊娠中の授乳はNGなの?流産の可能性はあるの?また、いつまで続けられるのか、それとも断乳すべきか、などについてドクターの助言や先輩ママの体験談を交えて解説します。妊婦さんはぜひ参考にしてください。

Contents
目次
  1. 授乳中に妊娠が発覚…!
  2. 妊娠したら授乳をやめるべき?
  3. 妊娠して授乳を継続するとどんな影響が?
  4. 授乳中に妊娠した際の断乳や卒乳の方法!
  5. 妊娠中に授乳する際の注意点は?
  6. 授乳中に妊娠した時、断乳してた?~みんなの体験談~
  7. 授乳中に妊娠したら計画的に断乳しよう!

授乳中に妊娠が発覚…!

妊娠中に授乳をしていると、流産の危険性があるという話を聞いたことのあるママも多いのではないでしょうか。一般的に授乳中は排卵が起きにくくなるので生理再開に時間がかかり、妊娠の確率は低くなります。しかし、出産後初めての生理がくるときにはすでに排卵が起こっているので、生理がくる前に2人目、3人目を妊娠する可能性もあります。

妊娠初期では上の子の授乳をしているママも多いです。上の子の授乳中に妊娠してしまったママは「流産してしまうのではないか」と心配になってしまうでしょう。妊娠中に授乳を継続すると本当に流産しやすくなるのか、断乳や卒乳をするべきかなどについて、断乳の方法や授乳中に妊娠をした先輩ママの体験談もあわせてご紹介します。

カズヤ先生

産婦人科医

産褥期(さんじょくき)は無月経となり、月経が再来するのは授乳婦では3〜4カ月、非授乳婦では6週間以上経過してからです。 産褥期の卵巣機能の回復過程では、まず無排卵生の月経から始まり、やがて排卵性に変わります。 ですので、分娩後初回の月経の多くは無排卵性です。 (ただしこの原則に合わないケースもあるので注意が必要です)

(産後の生理については以下の記事も参考にしてください)

産後の生理再開はいつから?授乳中はこない?2人目が欲しい場合は?

妊娠したら授乳をやめるべき?

妊娠中の授乳が流産につながるといわれる理由は、授乳のたびに分泌される「オキシトシン」というホルモンにあります。オキシトシンには子宮収縮を促す作用もあることから、流産の危険があるといわれてしまうのです(※1)。妊娠初期の受精卵は子宮にいるので、子宮収縮に繋がる行為は避けた方がよいのですが、現時点で授乳と流産を示すデータはありません(※1)。

母乳は赤ちゃんにとって大事な栄養源であるとともに、授乳の時間は赤ちゃんとママとのスキンシップの時間でもあります。2人目、3人目を妊娠してしまったからといって急に授乳をやめるのは、今までおっぱいを吸っていた赤ちゃんの精神面にもよくはありません。

まずは、妊娠初期の妊婦健診で医師に授乳を継続していいか相談をしてみましょう。妊婦健診で異常がなければ授乳を継続しても良いのですしょう。医師より授乳は避けた方がよいと言われた場合は、授乳をやめることを決断しなければならなくなるでしょう。断乳や卒乳の方法は、上の子の月齢により異なるので次の項目をチェックしてください。

(妊娠中のママや胎児の様子については以下の記事も参考にしてください)

【妊娠3ヶ月】妊婦・胎児の状態は?症状や流産などの注意点!体験談も

1歳未満の場合

赤ちゃんが1歳未満の場合は、まだ授乳回数が多いこともあるので、いきなりの断乳や卒乳は赤ちゃんがびっくりしてしまうかもしれません。授乳期間を開けるために搾乳しておいた母乳をあげてみたり、夜間の断乳を試みてみたりして工夫しましょう。

1歳以降の場合

赤ちゃんが1歳以降の場合は、離乳食などから栄養がきちんと取れているので、断乳や卒乳の準備をしていい時期かもしれません。ママのおっぱいは赤ちゃんの精神安定剤でもあります。赤ちゃんが不安なくおっぱいを卒業できるように、ママと赤ちゃんとの触れ合いを大事にしながらゆっくりと進めてみましょう。

妊娠して授乳を継続するとどんな影響が?

赤ちゃんにとって大切な栄養源でもあり、精神安定剤でもある授乳。とても大事な授乳ですが、妊娠中のママに影響をもたらすこともあります。妊娠中に授乳を継続すると、どのような影響があるのでしょうか。

妊娠中の授乳の影響1.乳房のトラブル

妊娠中の授乳の影響では乳房のトラブルが起こりやすく、乳腺炎などを引き起こしやすくなります。特に妊娠初期はつわりによる体調不良で授乳間隔があいてしまったり、食事が思うように取れなかったりすることもあります。乳腺炎になりやすい妊婦さんは注意しましょう。

また、上の子に歯が生えている場合は乳房(か)に噛み傷ができることもあります。噛み傷などで乳頭が痛い、亀裂が入ってしまったなどの異常が出た場合は授乳をやめ、医師に相談して重症化しないようにすることが大切です。

妊娠中の授乳の影響2.イライラ